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長い夜は湯煙と共に
【SM 官能小説】

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時には場当たり的に-1

「「…………」」

しばらくの間、僕とモデルさんは茫然として、一言も発することなく見つめ合っていた。
目の前にいるのがモデルさんだと、僕が全く気が付かなかったのは、モデルさんが何故か敬語になっていたせいもあると思う。年配者に対してならいざ知らず、僕みたいな子供相手に敬語を使うところは、今朝の様子からは全くイメージできなかった。
それはさておき、先に目線を反らして口を開いたのは、モデルさんの方だった。

「まさか貴男が今朝の痴漢だったなんて……告訴するわ。少年院入りと莫大な慰謝料を覚悟しておきなさい」

そう言うとモデルさんは、湯船から出て歩き出し、露天風呂を出て行こうとした。まずい。僕が逮捕されるだけならまだしも、このままでは家族にまで迷惑がかかってしまう。
僕は慌てて追いかけた。

「ま、待ってください!」

屋内浴室でモデルさんに追い付いた僕は、前に回り込んで立ちふさがり、両手で制した。すると何としたことか、進んできたモデルさんの左右のおっぱいが、僕の掌に押し付けられてしまった。僕が顔の高さに手を出していたので、高さがちょうど一致したのだ。小山のような肉の塊が2つ、僕の手の中で柔らかく歪む。

「!!」

モデルさんの眼が、大きく見開かれる。速攻で手を払いのけられるかと思いきや、そうはならず、モデルさんの口から変な声が漏れ始めた。

「あ、あ、あっ、あ、あ、ああ……」
「えっ?」

おっぱいは僕の手に押し付けられたままだ。モデルさんの体は、悪寒のように小刻みに震えている。次の瞬間、僕が突き飛ばしたわけでもないのに、モデルさんは腰が砕けたようになって、「ひゃあっ!」と尻餅をついてしまった。僕は動かないので、おっぱいは手から離れていく。

「だ、大丈夫ですか!?」

モデルさんは僕の問いには答えず、よろよろと立ち上がると、大きく手を振りかぶり、ビンタを打とうとしてきた。

「何をするのよ、この痴漢!」
「ひいっ!」

ビンタを防ごうと、僕が両手をまた出す。すると、迫ってきたモデルさんのおっぱいが、また僕の両方の掌に触れてしまった。

「あ! ごめんな……」
「ああっ! あ……あ……あ、ああっ……」
「えっ?」

モデルさんは手を振りかぶった状態のまま、先程と同じように震えて動かなくなっている。そしてこれまた先程と同じように、腰が砕けて尻餅をついた。

(これは……?)

座り込んだモデルさんを見下ろしながら、僕は考えた。もしかして、モデルさんはおっぱいを触られると力が抜けて、動けなくなってしまうのか?
我ながら馬鹿げた推論だとは思う。いくらなんでも触られただけで金縛りみたいになるなんて……
だが、そうこうしているうちに、モデルさんはまた立ち上がった。今度は手近にあった手桶を掴み、僕の頭に振り下ろそうとする。

「この変態! 死ね!」
「うわああ!!」

迷う余地はなかった。命の危機だ。僕は伸るか反るかで両手を伸ばし、モデルさんの左右のおっぱいの下側、いわゆる下乳に触れた。

「あ、あ、あ……ああっ、あっあっ……」

どうやら、僕の推論は正しかったようだった。モデルさんはまた動きを止め、手桶を取り落として座り込む。プラスチックの手桶が床に落ちるカコーンという音が、屋内浴室の壁に反射して響いた。
また殴り掛かられたら大変なので、今度はおっぱいから手を離さず、モデルさんの傍らにかがんで触り続けた。
さすがに頂点を触るのは気が引けるので、そのまま下乳に掌を添え続ける。僕の右手が左のおっぱいを、左手が右のおっぱいを、それぞれ持ち上げる形となった。掌にずっしりと重量が加わる。思わず疑問が口をついて出た。

「重た……一体何カップあるんだ……」
「だ、誰が貴男なんかに胸のサイズを……」

別に答えてもらえるとは思っていなかったので、拒絶されても気にはならなかった。それよりも下乳をしっかりと撫でさすり、モデルさんの動きを封じる。

「い、いや……駄目……乳腺撫でちゃ駄目……」

モデルさんは明らかに平常心を失って僕の行為を拒否していたが、ただ放すと殴られるのは目に見えているので、僕は交渉を試みた。

「あっあのっ、とりあえず、頭殴るのだけ勘弁してもらっていいですか? それだけ約束してもらえたら放しますんで……」
「じょ、冗談でしょ……あ、貴男みたいな痴漢、この手さえ離れたら、す、すぐにでも頭を砕いて……」
「そっ、そんな!」

これでは放すわけに行かない。僕は改めて、モデルさんのおっぱいを下からこね回した。考えてみると、産まれて初めて触る、母親以外の女性の生のおっぱいなのだが、ぶん殴られないために触っているという事情があるせいで、感触を楽しむどころではなかった。

「あぁあぁ! ま、まさかそんな、揉むなんて……」

だが、さっきより強い刺激は、覿面に効果があるようだった。モデルさんは座った姿勢すら維持できなくなり、床に大の字になって完全な無防備状態となる。おっぱいに触れる僕の手を排除することなど、全く不可能な様子だった。僕はおっぱいを触りやすいよう、モデルさんの胴体に馬乗りになる。これで殴られる危険はなくなったわけだが、僕も両手が塞がった状態になっていて、手詰まりだった。

(もしかして片手なら、放しても大丈夫かな……?)

事態を打開するためには、自分から何かしらアクションを起こさないといけない。すぐに触り直せるように注意しながら、僕は片手をモデルさんのおっぱいから離す実験をした。


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