ドラッグストアの駐車場で-7
ソファに丸くなりピクリともしない亜美。
精神的にまいって疲労している瑠美子。
「亜美ちゃんと瑠美子さんを見ていると、今夜の、そのパーティだっけ?行かない方が良いと思うの。二人とも疲れ切っているわ。旦那さんにお話ししてキャンセルにしてもらえば?」
「でも、主人は主人で大変な仕事だから…」
瑠美子は夫を庇おうとした。
「そんなこと言っている場合なの?大変な時は夫婦お互いさまじゃない?キャンセルでいいよって、言ってくれるから」
それを聞いて瑠美子の美しい顔が苛立ちで赤らんだ。
「主人はそんな優しい旦那さんじゃないのよ!」
「瑠美子さん…」
「わたしは、主人と話し合いしながら一緒に亜美の子育てをしていけると思っていたの。でも、主人は子育てには関心がないみたい。最近は家庭にも関心がないみたいなの。きっとわたしにも関心がないんだと思うわ。だから、わたしが自分で何とかしないとならないの」
つぶやくように瑠美子はそう告白した。
「そうだったの…。ごめんなさいね、瑠美子さん」
「仕事で忙しいと言えば聞こえは良いけど、本当は家庭を省みない夫なの」
「でも、最初からそうだったわけじゃないでしょ?素敵な出会いだったものね。お二人は」
「わたしの妊娠中、そして娘が産まれてからなの。潮が引くように醒めていった感じ。主人はとても冷たくなったわ」