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妻の悦びが僕の愛のカタチ 〜奈落へ栄達する夏帆〜
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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ほどける妻-1

 僕はとても興奮していた。PCモニターの動画の中とは違い、薄目に映る二人の姿は演技をする俳優ではないのだ。
 太田君はひとしきり顔を乳房や乳首に擦りつけ唇を這わせた。その唇からはすでに舌が出ている。左右の乳首を交互に舐めまわし口に含む。おそらく舌で転がしているのだろう。妻の表情から察した。チュパっと音を立て、彼の口から解き放たれた乳首はすっかり肥大していた。
「イヤン。やめてよ〜、くすぐったいぃ。ダメだってば」
 母が子供を諭すように、そう言っていた妻の口からはすでに吐息がこぼれはじめている。太田君の舌は乳房を周りから中心にかけ円を描くように這い、そこに到達すると上下左右に激しく動く。妻の乳首はそれに合わせて、乳房の中心をプルンプルンと跳ねた。乳首を口に含み吸い上げながら唇から引き抜く。チュパ。妻の吐息と共にリビングに音が響く。彼の舌は乳房からお腹へと向かった。両手は乳房を揉みしだいている。妻の手が自由になってからずいぶん経つ。それでも彼女は縛られているかのように、腕を床に投げ出していた。
 太田君の舌が妻の肌の上を走る。お腹から乳房の稜線をのぼり、乳首に到達すると激しく動く。乳輪を舐め、乳首を激しく転がす。口に含み吸い上げながら肥大しきった乳首を抜き放つ。同時に「ぬはぁ」と声にもならぬ甘美な吐息を妻は漏らす。彼女の上を這う舌は乳首とお腹を何度も行き返りした。繰り返すたび、乳首を吸い上げる力は強くなり、お腹を這う舌はどんどん下がる。やがて彼の舌はスカートのウエストに到達すると、それをこじ開けるようにスカートと妻のウエストの間にねじり込まれるようになった。ずれてゆくスカートは、肌への愛撫の範囲を広げてゆく。彼の両手は乳房への愛撫を忘れない。指先は乳首を転がしていた。
 太田君の右足は二つに折り曲げられていた。そのヒザを突き上げて妻の股間を犯す。彼女は脚を開きそれを受け入れている。押し上げる彼のヒザの動きに合わせ、床から離れるその背中が僅かな弧を描く。
 リビングは、太田君が妻の肌を舐めまわす唾液の音と、彼女の荒い吐息で包まれていた。時折甘美な嗚咽を漏らす彼女のそれは、回数が増えやがて大きくなりはっきりとしていく。聞き覚えのある懐かしい音色であった。かつて元気な頃の僕が、幾度となく彼女の口から吐き出させた言葉であった。
「んっ、あっ、はぁ、んっ」甘えるように繰り返し呟く。
 床に自縛していた妻の両腕がフワリと浮き上がり、誘い込むように太田君の背中に回される。じらすことも大事。『メス豚みゆきの創り方』に書かれていたキーワードが頭をよぎった。あられもない姿の二人を目に、かつてない興奮を抑えられない僕は、何とか自制した。
 ガチャン!
 テーブルを軽く蹴り、妻の歓喜の声をかき消した。リビングは静寂した。
「うわー、寝てしまったてわ」
 僕は二人に背中を向けるように背伸びをした。ソファーに座りそのままの姿勢で、十分な時間を二人に与える。眠そうな演技をして、向き直ると大きなテレビの前に二人は立っていた。太田君は上半身裸。両手で胸を隠す妻も同様であった。
「あれ? お前負けたんだっけ」
 とぼける僕に妻は必至で取り繕う。その言い訳は支離滅裂だ。続きをやろうと言う僕に、露わになった乳房を両手で隠し妻は必死で反論した。
「絶対に無理」
「今日は寝付けないから久々の飲もうかなぁ」
 妻の飲みかけのワインを飲んで見せる。病気になる前はよくお酒を飲んでいたので分かるが、飲酒者は同席にシラフの人間がいることを嫌う傾向があるように思う。酔った自分の姿を、冷静に観察されるのが嫌なのだろう。ワインを舐めながら妻を説得する。ようやくあと一回だけとの条件で納得してくれた。
「じゃんけんポーン!」
 僕の合図に二人は手を差し出す。太田君はグーで、妻はチョキだった。当然の様に渋る彼女を横目に、リビングの入り口にある照明スイッチに僕は向かった。
「これならいいだろう?」
 照明を落とすと、室内は豆電球の放つオレンジ色の光で薄暗く覆い隠された。説得の後、あきらめたように太田君の熱い視線を避けるように身を捩じらせて、妻の手がスカートの後ろのファスナーとホックに伸びた。
 ハラリと足元に落ちるスカート。薄暗い光に浮かぶ妻の裸に久しぶりの妖艶さを感じる。光量調整照明など付いて無い、蛍光灯のスイッチを入れた。リビングは一気に白く明るい光に包まれる。彼女は咄嗟に両手で胸と股間を隠した。
「夏帆、綺麗だよ」
 僕の言葉で、魔法にかけられたように両手を下げて、隠したいはずの部分を晒す彼女に、ひどく興奮した。
「いい加減にして!」
 妻を凝視する太田君を叱責する彼女の両手は、だらりと垂れさがったままだった。
 遠目にも彼女のショーツの中心が、再び色を濃く染めてゆくのが分かった。それは太田君の視線を楽しんでいる証であった。


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