投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

自立の代償
【ロリ 官能小説】

自立の代償の最初へ 自立の代償 2 自立の代償 4 自立の代償の最後へ

したたかな女子生徒-1

ついに来る時がきたと聡真は思った。職員室の聡真の机の、置いてある本の下に手紙があった。聡真が来るより早く登校して置いたのか、きのう聡真が帰ってから置いたかのどちらかである。差出人と文面を流し読みしただけで内容は明白だった。だからそこには興味がなくて、電子機器全盛のご時勢に手紙を選ぶとは面白いものだなどと思ったが、立場を反対に考えたら、やはり自分でもそうするだろうと、国語科の根性がこんな所に顔を出すのを馬鹿馬鹿しく思いながら、聡真は納得した。
マーヤは行動的な分、せっかちでもあることが手紙から分かった。付き合ってもらえないなら、せめて初めての人になって下さいとあり、更に、場所の都合が面倒だろうから、「先生のいいように」立ったまましてくれるだけでも良いと書いてすらある。よほど思いつめたものだと聡真は思った。
いつものだるさの変わらない聡真には、判断力が欠けていた。それを自分でも知っていた。手紙を返そうとする意志もなく、成り行きの心配も、どうでもよかった。早くこの面倒臭さから解放されたいとばかり願われてならなかった。

恋い焦がれる情が人を動かす力は侮れないものである。短期間のうちに、インターネット上の聡真の「顔」をマーヤは殆ど調べ尽くしていた。そして、自分よりずっと年下の少女に、異常な熱意で繋がりを求めている聡真を、沢山のサイトの中に発見していた。幾つもあるペンネームもメールアドレスも調べて分かっていた。
マーヤはそんな聡真のことも、好きだという気持ちを通して知ったため、意外ではあっても、怖れたり、ましてやそれを口実に脅したりする気は毛頭なかった。聡真の、女性器に対する執着、小さな胸や体臭への興味を知ると、どうしたら自分の体で聡真を喜ばせることができるか、真面目に考えたくらいだった。
実を言えば、聡真は既にマーヤの体を、実の親などよりも目で見て知っていたのであった。マーヤのほうで、小学生と偽って、インターネット上のページに聡真を招き、体の写真や動画を送っていたからである。もちろん二人とも仮名であるから、聡真のほうは相手がマーヤだとは分からないでいた。これ以上に恥ずかしいことは無いと言えるほど、マーヤは女のところを見せてあった。
逆に、聡真が自分の写真を送ることは決してなかった。だが、マーヤは自分のページに聡真向けでない写真も載せていたので、他のユーザーから、男性器の画像その他がたくさん届いていた。それで、男のこともよく知っているつもりでいた。

結局、放課後の美術準備室でマーヤの思いは遂げられた。スカートの下に何も穿かず、綺麗に剃り上げて、中には若さの粕を溜めた女の武器に、意志のない男の性欲は根こそぎ抉り取られた。自分にこれだけ力が残っていたのかと驚く勢いで、聡真は、壁に寄りかかる乙女のマーヤを背後から突き抜いた。
「先生ありがとう。お腹の中がとても熱い。」
喜びに頬を赤く染め、仕事を済ませた満足を瞳に湛えたマーヤは最後に
「失礼しました。」
とお辞儀をして去っていった。
聡真は、数ヶ月来の体のだるさがすっかり抜けた不思議さに唖然としていたが、いま、心に快活さと、ある安心とが漲るのを感じていた。女の本質的な力だろうかと、天を見上げる気分だった。

それから聡真は露骨にもマーヤを下宿に呼んでは交わり、学校の準備室でも、プリントを渡す気軽さで交わった。聡真の体に作られる男の精は毎日残らずマーヤの腹に移されて、空になった。マーヤの腹の奥には、「女の日」であっても、聡真が生きて動いていた。
元気になったことと、この交わりとを除いては、聡真の態度は変わらないのだった。だからマーヤの聡真を思う気持ちも変わらなかった。そして事実上、マーヤは聡真の愛情を独占していた。
体の結びつきが強すぎた二人は、心で求め合うことをしないで済んだ。至極自然な振る舞いに、二人の関係を怪しむ者は現れなかった。
「生まれる前から繋がっていて
私のことを見ていてくれた
でもこれからは
私の隣で歩いていって
ずっと 永遠に」
この歌をマーヤが歌うのを聞いた時、聡真には、歌詞があたかも自分の発した言葉であるように思われた。


自立の代償の最初へ 自立の代償 2 自立の代償 4 自立の代償の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前