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自立の代償
【ロリ 官能小説】

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自立の代償-1

喧嘩の跡を取り沙汰され、女たちとの関係が露呈するのを聡真は暫く恐れた。ヴィットリヤの顔はごまかせない腫れようだったからである。小学生の親が、子供にこんな被害を与えられて黙っている筈がない。だが、特に何事もなく済んだとマーヤは言った。
「大丈夫だよ、先生。」
放課後の美術準備室に来たマーヤは、いつも通り聡真の前に立ち、後ろを向いてスカートを捲った。下着もおろして聡真を誘いながら話し始めた。聡真はまず鼻と口とを近づけた。においも味も、一日を終えたそこは、むせるほど濃かった。
無論、マーヤは随分叱られたのだが、数年前にも二人は喧嘩したことがあり、その理由が、マーヤの家とヴィットリヤの家との経済的なしがらみから来る態度の差にあったということで、今度も同じ話にしておいたし、全くの間違いでもなかったからと、マーヤは説明した。聡真はマーヤの気遣いに感謝した。
結果として、ヴィットリヤの家はマーヤの家に経済的援助を頼むことも、仕事に入ることもやめたのだそうだ。つまり、ヴィットリヤはもうあの仕事をしないという訳である。双方の家にとって、それがいいのだろうと聡真も思った。
聡真が腹に充分入ったことを感じたマーヤが呟いた。
「来年のクラス分け、あたし先生のクラスになれるかなあ。」
「僕が二年生を持つとは限らないじゃないか。進学クラスは変わらないだろうけど。大体、成績、足りてるのか。」
「あたし最近、国語はずっと九十点越えてますよ。」
確かに、思いを遂げてからのマーヤの成績は抜群に伸びていたのである。頭の良し悪しではないのだなと聡真は思った。
「男の絵は描けるようになったの。」
マーヤは笑って
「え、部分的にはすごく細かく。」
「モデルになろうか。」
「見ないでも描けます。先生、ちょっと喋らないで。」
自分も、引き伸ばすために話していると気づいた聡真は、黙って終わりへ進めることに決めた。しかしマーヤの腹が先に、リズムよく男を飲み込む動きをして、誘い出された聡真が堪らず漏らしてしまった。

「生まれる前から繋がっていて
私のことを見ていてくれた
でもこれからは
私の隣で歩いていって
ずっと 永遠に」
「どうしたらいいか、先生、言ってください。」
マーヤが言った。
聡真の部屋にマーヤとヴィットリヤは再び来ていた。続いてヴィットリヤが優しく言った。
「もう喧嘩しないよ。」
聡真は、自分に二人の行き先が掛かっていることを感じていた。下だけ真裸のおんな二人は、聡真の顔の両側に寄ってそこを近づけた。
「後ろを向いて。」
聡真が言うと二人は従い、聡真に見やすいよう、脚を開いてくれた。男の五感が若い女のかたちとにおいとに埋め尽くされた。
後ろのきついにおいを嗅いだ聡真は、促されたかのように、ほとんど生まれて初めて、ある決心をしていた。
「僕を信頼してくれる?」
二人の女は、聡真のほうに向き直った。それぞれ聡真の手を取って、また女の溝に導いた。滞りなく、滑らかに聡真の指が女の芯まで滑り込んだ。女の答だった。
新しい十年間は、健康であるだろうか。この女たちが変わってしまうまでは、少なくとも無事でいられるだろう。社会のモラルより強い繋がりがここにある。自分が中心となって率いていくのだ。そうすることで、自分は社会に対して一層有意義に働くことができる。聡真はそう思った。人任せでない、自分がするのだと。
高校生も、小学生も、自分の体と命の力とを男に与えていこうと思った。向かう先は男に任せたらいい。そして、ずっと繋がっていくために、早く新しい命の宿ることを、いま男の指のあるところに願うのだった。


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