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自立の代償
【ロリ 官能小説】

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教師の事情と生徒の夢-1

アパートに帰っても特別することはない。したいこともなかった。すべき事があるとすれば授業の準備である。しかし、聡真はとてもそんな気になれなかった。
いつかは、近いうちには、授業の内容を充実させるための勉強がしたい。そう思って、どれほど時間が過ぎてきたか。夥しい本を買った。まだ買い続けるのは止まらずにいる。ところが、その一つもまともに読めていない。
漫画も小説も楽しめなければ、映画を観ることにも耐えがたい重みが感じられた。
一つだけ、敢えて挙げられる可能な行為は、インターネットのポルノサイトを見ることであった。こちらは止めようとしても止められなかった。目の前に人参をぶら下げられた馬の喩えよろしく、いくら見ていても満足は得られず、かと言って、人参はいくつも現れるから、空腹の自分を抑えられない。休みの日には軽く五、六時間も続けて閲覧してしまい、体力ばかり消費して、疲れた翌朝を迎えた。
聡真の見ていたものは、小学生の裸を写したようなサイトに限られた。そういうものを見ると、サイダーのような性欲と喜びとが感じられた。子供の裸があれば何でもよかった。性行為や、猟奇的な内容は全く必要なかった。
ただ女の体に触れたいのなら、街で風俗にでも行けばよかった話である。聡真の疲れた心にとって、何より裸の子供に触れることが肝心なのだった。しかし、写真を見るよりほか、聡真の思いの叶えられる筈はない。一層それ故の苦しさだった。それを麻痺させるため、毎日アルコールが欠かせなくなった。
一体、これからどうすれば良いのか。聡真は自問し、積んである本をめくっては閉じ、またパソコンの電源を入れる。生きている気のしない生活だった。

「生まれる前から繋がっていて
私のことを見ていてくれた
でもこれからは
私の隣で歩いていって
ずっと 永遠に」
マーヤは歌のこの部分を繰り返しながら聡真をよく思った。そして、大人の落ち着きを湛えた聡真の柔らかな笑みが、自分だけに向けられる時を夢に描いた。恋をしていることがこれほど幸福を感じさせるものかと、毎日を何かに感謝したい気持ちだった。
ベッドに入り、明かりを消すと、花の香りに似た甘い恋のイメージは蜜のような濃さを伴い、体を目覚めさせた。昨年まで、腿を擦り合わせていただけだったのに、今では指を使っている。清純な昼の乙女が着けているのは、夜に汚れた下着だった。真昼の軽やかさまでも夜の夢が次第に染めつつあった。マーヤは聡真の体を求める自分を認め、少しでも触れる機会を探って近づいた。聡真に関係することなら、吸い寄せられるかのような熱心さで、調べ、学び、取り組んだ。


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