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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈人外の戯れ〉-8

『はあぁッ?……私が触りたいから触ってるんじゃないのよぉ?』

「ッ……!!!」


左の眉だけ吊り上げて、由香はギロリと恭子を睨んだ……その形相もだが、鞭は硬い革がギッチリと巻かれた物で、しかも使い込まれてささくれ立っているのが分かった……。


『なんか文句でもあんの?……この私に向かって、アンタなんかが文句つけるのかって聞いてんのよぉッ?』

「ひ!?…いッ!!」


バイオリンを弾くように鞭を擦り付けると、ささくれた硬い革がゴリゴリと顎を傷めつける……軽く押しあてられているだけでも痛いのに、もしも一撃を加えられたら……?
恭子は由香の豹変と凶器である鞭に、恐怖を隠しきれなくなって身体をガタガタと震わせた……。


『この顔を鞭で打ってやろうかしら?ムカつく奴には私、遠慮なんてしないわ……』


いきなり前髪を掴んで引き寄せると、由香は顔を突き付けて舌舐めずりをして見せた。

ガサガサに荒れた表皮の鞭に怯え、呼吸を寸断させてブルブル震えている恭子の姿に悦びを見出だしているのは一目瞭然であったし、このサディスティックな笑みは如何なる暴力を働いても可笑しくはないと見る者に思わせる。


『……なあんてねぇ?こんな冗談なんか真に受けちゃってぇ……フフッ…可愛いわねぇ……』


今の粗暴な振る舞いは、決して嘘や偽りではない……この女の剥き出しな本性なのだと、恭子の本能は告げている……気に触るような事をしたら、本当に何を仕出かすか分からない危険な異常者だ……身体は縮こまり、身動きすらとれない……まさに恭子は、蛇に睨まれた蛙となった……。





『結構イイ身体してるじゃない?そのパジャマ脱いで、私にアンタの裸を見せなさい』

「う!?……く……」


唇は笑っているが、その目は完全に据わっている。

この命令に逆らえば…?

そんな選択肢など有り得ないと、由香の瞳は妖しく輝いている……。


『思ったより大胆に脱ぐじゃないの?そうそう、上を脱いだら下も脱ぐのよ?』


裸を曝す事の恥じらいは薄れ、唯一の抵抗感は、刻まれた入れ墨を視られてしまう事のみとなってしまっている。
いや、それとて此所に集まった畜人達は既に知っているに違いないのだ。


強張った表情でパジャマの上着と中に着ていたTシャツを脱ぐと、何人もの異性を魅了してきた胸肉と上半身が姿を現した。

撓わに実った胸肉の膨らみや、肉感に富む女体は相変わらず見事の一言であったが、スレンダーな身体に凛として天を向く胸肉を備えた由香の隣に立っていると、如何にも恭子は肥えて、ずんぐりむっくりに見えた。



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