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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈人外の戯れ〉-34

{……ウフッ…声が反響してるわね?……フフフフ……もしかしたら今…トイレの中なんでしょ…?}


電話の向こうの表情が、恭子には手に取るように分かった……蔑みと恍惚を混ぜ合わせた笑みを浮かべながら、赤い舌をベロリと回して唇を舐めているあの顔が……。


{フフフッ…もう糞の穴が拡張してたものねえ?殻を剥いた茹で卵を押し込んでも、全然割らずに飲み込んじゃうんだから……ウッフフ……私、何個“入れた”かしら?ちょうど良いわ……ほら、気張って卵産みなさい?糞の穴が弛んでるうちに出さないと、もう取れなくなっちゃうわよぉ?}

「ッ……!?」


記憶を辿ってみても、確かに一個だけではなかったはず……既に仕込まれているならば従う以外に道はなく、恭子は凄まじい嫌悪感に叫びそうになるのを堪えながら、下腹部に力を入れて力んだ……肛門はディルドの味を思い出したように騒ぎ、押し拡げてくる茹で卵の大きさに悦びを隠さずに、恥辱に塗れた伸縮を繰り返した……。


{アッハハハハ!!電話越しでも“産卵”の音が聞こえたわ?タプンタプンて……4回かしら?ククククッ…なに黙っちゃってんのよメス豚ぁ?全部で何個出たのか私に教えなさいよぉ!}


電話で繋がる躾という名の調教……再び涙に曇った視界には、五個の茹で卵が窮屈そうに便器の中に犇めく光景が映っていた……。


「……ご…う…ッ……五個…で…出ました……」


同じ空間に居なくても、由香は恭子を支配したままだ……茹で卵という異物を肛門から体内に捩じ込んでアパートに帰し、頃合いをみて電話を掛けて責める……その変質的で執拗な行動は蛇のような陰湿さに満ちており、絶対に逃がさないという歪みきった決意の表れが、鮮明に浮き上がっていた……。


{五個ぉ?そんなに入れたかしらねぇ?フフフ…まあイイわ。貴女に御褒美をあげるから……洗面台の上を見てみなさい?}


由香に言われるがままに、恭子はトイレから出て洗面台へ向かった。
排泄した肛門を拭くのも忘れ、パジャマを膝に下げたままで歩く様は痴呆の老人か、精神異常者のようでもある。


「ッ…!!!」


洗面台の上には、青く透き通る偽男根がゴロリと転がっていた……作動してはいなかったが、くの字に曲がったままの其れは、グリップの部分にあるスライド式のボタンさえ動かせば、いつでもグニャグニャと“くねりそう”である。


{それが私からの御褒美よ?ほら、もう我慢出来ないんでしょう?スイッチを全部動かして、好きな方の《穴》に捩じ込みなさい?}


サイトなどで見た事はあっても、実際に手にするのは初めてであった。
その玩具は想像したよりもズッシリと重みがあり、全身から淫靡なオーラを発散していた。



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