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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈人外の戯れ〉-3

『じゃあ、明日の昼に受け取りに行くよ。奥さんが“出掛けてる間”にね?』

{わかった。ちゃんと用意しておくよ}


笑みを浮かべる鬼畜の瞳には、売買成立のメールがずらりと並びつつあった。
それは明日の恭子を買った顧客達の喜びの声であり、悪鬼達の冷酷な慟哭でもある。


(明日だけでも相当な稼ぎになるな……人数も多いし、久しぶりに大部屋を使うかな……クククッ……)


笑い声を必死に堪えながら、鬼畜は電話を切った。

ちょっと言葉で擽るだけで金を払ってくれる馬鹿な男と、その魅力的な肉体で顧客を呼び続けてくれる人妻……濡れ手で粟の諺もあるが、今の状況はまさに其れであり、二人から搾れるだけ搾り取るつもりなのは想像に易い……。


『全く恭子様々だなあ?やっぱりコイツを強請って正解だったぜぇ』

『俺達の経営するラブホでイチャついたのが運の尽きってヤツよ。盗撮カメラが天井に仕込まれ……よし、お客様もう二人追加だぜ』

『へへッ!せっかくだから恭子には稼げるだけ稼いで貰うかな?まあ、幾ら頑張っても只働きってのは可哀想だがなあ?』

『なに言ってんだよ、恭子は金よりチ〇ポよ。毎回チ〇ポの御馳走してんだから、感謝しやがれってんだ』


冷血な談笑は続き、モニターの中には今日の悶え狂う恭子の姿が映し出されていた。


[アブノーマルな刺激に濡れちゃうんです]


またも恭子の頭にもない代弁を書かれた画像は、売買が成立した顧客達に送信された。
この煽るような言葉に刺激された顧客達は、きっと良心も箍(たが)も捨て去って恭子を虐めるのだろう……。





――――――――――――



『じゃあ行ってくるからね』

『ママ、行ってきま〜す』

「はい、行ってらっしゃい。気をつけてね」


今日もまた、いつもと変わらず耕二と彩矢は部屋から出ていった。
二人が揃って帰宅するまでの間の、孤独な長い一日がまた始まってしまった。


……恭子はまだ外が白むうちから目が覚めていた。

昨日の“疲れ”は多少は癒えたとはいうものの、股間の疼きが騒がしすぎて、よく眠れなかったというのが本当のところだ。

瞼を瞑れば勃起した肉棒が鮮明に浮かび、茄子を使った自慰の刺激が下腹部に甦る……薄明かりにぼんやりと見える天井や壁紙を見れば、あの日の凌辱が嫌でも思い出され、悔しくて堪らなくなるも身体は暴力を欲して燻り続ける……。



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