〜 歓迎 〜-3
「今日は特別だ。 温めたスープを口にできるなんて、金輪際ないと思え。 今日だけは貴様たちと同室の先輩が直接食べさせてくれるから、心の底から感謝して一滴残さず頂戴しろ。 いいか、一滴残らずだぞ! 新入生全員、机の下にもぐれっ」
食べさせてくれる? 机の下?
疑問に思う暇はない。 考えてもしょうがない時は、とにかく早く動くのが信条だ。 椅子を蹴るように這いつくばれば、すぐ前に先輩――B22番――が超ミニスカートをたくし、心なしか股間を椅子からせりださせている。 下着はもちろん履いておらず、薄っすらと灰色に着色した膣が軟体動物のようにひくついていて、陰唇のすぐ上、つまり尿道から白い液体が垂れていた。
「新入生、開口! 寮生いくよ、乾杯準備っ、新入生が一日もはやく一人前の寮生になることと、我々の拙い指導が実を結ぶことを記念して――」
B1番の声に合わせ、先輩方が指を自分の持ち物に這わせる。 器用に陰唇を広げ、さらに尿道口の膨らみを摘まみ、穴の向きを正面にもたげるではないか。 ここで漸く私にも理解できた。『食べさせる』とは、つまりそういうことだ。 口を精いっぱい広げ、目の前の柔肉にあてがう私。 他のクラスメイトも同じタイミングで先輩方の股間に顔を寄せた。
「――乾杯!」
ぷしゃっ。 しょろろろ。
ぷしっ、ぷしゃぁぁ。
じょっ、じょっ、じょっ。
あちこちで陰唇特有の飛沫があがる。 私の場合は、尿道口が一際盛りあがったと思う間もなく、一直線に喉を直撃した。 先輩方の膀胱に、事前にスープが詰め込まれていたのだ。 体内で温められたスープを尿道ごしに頂戴する……何の味もしない淡白な汁気に、時折混じる塩味は先輩の小水の味だろうか?
しょろろろろ。
「……っく、ごくっごくっごくっ、ごっくん」
とにかく放たれたものは呑み込まねばならない。 既にスープは10秒近く放たれているが、勢いが弱まる気配がない。 ということは、先輩方はこれだけ大量のスープを膀胱に収め、平然と歩いたり座ったりしていたことになる。 股間経由で食事させるという行為自体の異常さもさることながら、どんな過酷な生活をすれば、膀胱に何百cc も液体を蓄えられるようになるのだろうか。
「ごくん、ごくん、ごくん……!」
一滴足りとも零してはならない。 私は無我夢中で嚥下を続ける。 仮に口から溢れさせでもしようものならどうなることか、次々に湧く恐ろしい想像を払うには、とにかく目の前の課題をこなし続けることだ。
最終的に1リットル近く飲み乾したところで、先輩のスープ味な尿はおさまった。 特にB1番が何かいうことはなかったが、私たちは自然に舌を伸ばし、それぞれの先輩方の股間に残ったスープをぬぐう。 舌さきをすぼめ、顔を股間にうずめるようにして、尿道を中心にほじり、舐めた。 そのうちに先輩が股間を広げていた手を外し、ちょいちょいと机の上を指す。 潮目を感じた私たちは机の下をでた。 先輩方は、ついさっき勢いよく膀胱の中身を放出した解放感を毛ほどもみせず、淡々とスープをスプーンで口に運んでいる。 私たちも、数人が小さくむせた以外は、感情を表にだしはしない。
1番もB1番の飛沫を受けとめたようだ。 B1番は立ったまま放ったのだろう、1番は小ぶりな乳房を震わせながら股間と太腿を舐め清め、椅子に戻った。 これで全員が席についた。
「よぉし、ひとまず合格をやる」
B1番は私たちを一瞥する。
合格……全員が、尿を受けきったということだろう。 しかしここで終わりではなかった。
「続いて、全員に自己紹介の時間をとるぞ。 新入生は呼ばれたらすぐに前にでて、こちらを向いて第三姿勢をとれ。 最初は名前、次に初オナニー年齢と絶頂時の喘ぎをセットでだ。 最後に寮生一年目の目標を、全員に聞こえるように大きな声でいえ。 語尾は『であります』以外一切禁止だ。 聞かれたことには、全て迅速に答えるように!」
自己紹介? 初オナニーに喘ぎ声って……そんなバカバカしいことを聞かせろと?
「分かったか!」
「「ハイ!!」」
何が求められているのか誰も分かっていないだろうに、返事だけは揃ってしまった。 意味が分からなくても威勢よく返事をする癖が、私たちに染みつきつつあるということだ。
「1番!」
「は、はい!」
弾かれるように席をたつ1番。 登下校服が喰い込んで真っ赤に腫れた陰唇と対照的に、顔色は傍目にわかるほど青ざめていた。