投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

悪徳の性へ の最初へ 悪徳の性へ  41 悪徳の性へ  43 悪徳の性へ の最後へ

〜 空浣 〜-2

「全然ダメ。 御淑やかに、といったでしょう。 お前はいいつけに背くのが好きね」

「もっ、申し訳ありませぇん! 下品でクサいオナラをした、だらしないオケツをお許しください!」

「御託はいりません。 もう一回躾けてあげるから、こんどこそ御淑やかにすること」

「うう……ハイ。 お、お願いします」

 ギュっとこめかみに気持ちを込める。
 御淑やかに、御淑やかに、御淑やかに、御淑やかに……。
 しゅぽ、しゅぽ、しゅぽ、しゅぽ。

「出しなさい」

「ハイ!」

 こんどはもっとゆっくり小さく開いてみよう。 音をちょっとでも抑えるためには、ガスが漏れる勢いをコントロールする以外ない。 ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと御淑やかに……。

 ぶぴっ。 ぴぴっ、ぶびっ、ぶりぶりぶり。

「5、4、3、2、1、そこまで」

「……っ」

 そんな簡単にできれば苦労はない。 最初同様情けない放屁音が高々と鳴った。 しかも肛門を小さく開いたせいで、教官が『そこまで』と言った時点でガスの半分ほどしか放屁できていない。
 
「ま汚いガスをひりちらかして……しかも、全部だせっていったのに、なにそれ。 あくまで逆らおうってつもりなら、それはそれでいいのよ。 私にもいろいろ思うところはあるし」

「ち、違います! ウチは、あ、いや、私はそんなこと全然――ギャッ」

 真っ青な顔で反駁しかけた途端、オレの股間に激痛が走った。 
 教官が、オレの充血したクリトリスに爪をたてていた。

「違いますぅ? お前誰に口を聞いてるの?」

「ひっ……もっ申し訳ありません!  私はまた下品で不潔なオナラをしました! その上オナラを満足にひりだすこともできないケツマンコです! 申し訳ありません!」

「その通りよ。 いいこと、ちゃんと出来るまで続けるから躾っていうの」

「ハイ! 私のだらしないケツマンコを躾けてくださり、ありがとうございます!」

 ウチは痛みを誤魔化すために絶叫した。
 さっきの空気浣腸は、まだ半分近く残っている。 当然お腹はパンプしているというのに、教官には気にする様子はない。 膨らんだ上から改めて鞴を挿入し、教官は規則正しく空気を送る。
 しゅぽ、しゅぽ、しゅぽ、しゅぽ。
 同じ回数だけ鞴をおされ、今度こそお腹はパンパンだ。 皮膚から弛みが失せ、針をさしたら弾けてもおかしくない。

「出しなさい」

「ハァイ!」

 溢れる鼻水。 一時沈めた涙も、再び閉じた瞼から溢れてしまった。

 ぼっぷぷぷ、ぶびび、ぶびぶび、ぶっしゅぅ〜〜。

 これまでで一番不細工な放屁。 

「5、4……」

 せめて腸内のガスは全部だそう。 せめて気持ちだけでも御淑やかに、恥ずかしくないオナラをしよう。 どんな風に気張ろうとも、オナラはオナラで、恥ずかしい。 お腹が張るまで空気を入れられて、音をたてずに屁ができるわけない。 たかが『オナラ』の方法を彼是考えている時点で情けない。 それでもウチは教官がいうようみたいに、少しでも御淑やかにだせるように、一生懸命オナラしよう。 オナラの仕方を躾けてもらおう――。

「3、2、1……」

 教官のカウントダウンをどこか遠くに聞きながら、そんなことを考えていた。

 ……。

 結局、みんなの前での空気浣腸は30回以上続いた。 オナラをするたび否定され、謝罪し、浣腸され、またオナラ。 みんなにオナラを見られても恥ずかしいと思えなくなった頃、2号教官はしょうがないという体で合格をくれた。 

 それから、教官はうちに第2姿勢を取らせた。 膝を曲げて、ふとももとふくらはぎをつなげる。 その上で両足の踵を揃え、爪先でたつ。 足は180度ひらき、胸を張って、両手は後頭部にまわす。 第3姿勢より更に腰を落とした恰好。 いわゆる『蹲踞』で足をひらいた体勢を、学園では第2姿勢とよんでいる。

 そうしておいて、腸の内容物の排出許可をだす。 つまり、みんなの前でビー玉ごと排泄しろというわけだ。 ウチは限界を超えていた。 頭は全く働かない。 自分が他人にどう映るかなんて皆目意識せず、言われるがままに教壇から腰をだし、ぶりぶりと音をたてて排泄する。 教壇の近くに席がある18番が、教官の指示で『おまる』を掲げ、ウチがひり散らかしたウンチを受け止めてくれた。

 ビー玉が『おまる』の琺瑯でカンカン鳴って、所々便がはねる中、表情を変えない18番。 排泄が終わって崩れそうになったときは、ウチの体を支えてくれた。 18番に御礼をいわなくちゃならなかったんだろうけど、それすら思いが至らなくて、もう立っているのも精一杯。 溜まった排泄物を吐きだすと、茫洋と意識を彷徨わせながら席に戻り、途切れそうになる意識を保つこと。 それがウチの限界だった。


悪徳の性へ の最初へ 悪徳の性へ  41 悪徳の性へ  43 悪徳の性へ の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前