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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 絶頂 〜-2

 しかし論外な生徒もそれなりに存在する。 さしあたって20番、29番、33番の3名だ。
 この3人にはマスターベーションでも指示を守ろうとする意志が見受けられなかった。 掛け声以外発すべきでないところで喘いだり、堪え性なくよろめいたり、黒棒を咥える深さも足りないし、黒棒抜くところまで持ち上げない。つまり中腰を小さく揺するだけで、黒棒の上で大きく上下するという行為の根幹がおなざりになっている。これを見逃してしまえば他の生徒に示しがつかないし、何より3人の今後に繋がらない。 
 当初の予定では黒棒にあと30分ほど使うつもりだったけれど、ここで切り上げても問題ないだろう。それよりは、余った30分を別の指導に使った方が合理的だ。 

「……」

 自問自答する。
 彼女たちへの指導には何が相応しいだろう。 30番のように、講習室で補習プログラムを与えた方が私としては楽なのだろう。しかし私の指導方針として、プログラムを単発するのは躊躇わないが、連発するものではないと思っている。

 ならば、どういった指導が効果的だろうか。
 単に3人に工夫や思慮を促すに留まらず、私の教室全体に緊張感を与えるような、そんな指導。
 しかも30分である程度は形になることが望ましい。 となると、場所はこの教室になり、できることは限られる。 確か教室内の備品には……。

「……」

 考え始めるときりがない。こういう時は往々にしてシンプルな方が効果をもつ。

 パン、パン。

 私は手を二度叩いた。

「「まんまん、しぽしぽ――」」

 少女たちが口を閉じる。 口からは荒い息遣い。 膣口からは粘液の濁音。

「静聴。 マスターベーションの指示を出します」

 さきほどは30秒を与えた。 今回も同様にするかどうか。

「尻を椅子につけた姿勢での絶頂許可を与えます。 30秒以内に達すること」

 実際マスターベーションは回数が増えるほど達しにくいものだし、制限時間は前回と同じで構わないだろう。その代わりといってはなんだが、姿勢に制約をかけた。異物をいっぱいに頬張りながら達することで、自分の持ち物の価値が再認識できるというものだ。

「「はい! インチツの奥で理解します!」」

 ヌプッ、ズヌッ、ジュプッ。

 一斉に腰を落とし、お腹を波打たせる少女たち。 
 30分間抽送を続け、短時間で強制的にほぐされた膣。パクパクと開閉しつつ、時にめくりあがりながら黒棒を奥までのみこむ膣の有様。 私はふと鯉類の口を連想した。

「「んっ、んっ、ん――」」

 あちこちから矯声に続いて、

「「○○番、絶頂します!」」

 と、報告が続く。 
 22番を筆頭に、生徒の半数は首輪が明るく明滅している。 断続的に漏らす吐息から達した余韻が伺える。 数人は眼を閉じて唾を何度も飲み、数人はビクビクと悶えている。
 
 一方で例の3人は、まだ首輪に明かりが点っていなかった。
 私がカウントダウンを終え、終了の号令を出してからも、とうとう明滅することはなかった。 結局私の指示に対し、3人は明確に『従わない』ことを選択したわけだ。

 敢えて3人に触れることなく、全体に『着席姿勢』を指示する。黒棒に貫かれたまま身じろいで足を開く少女たちの気配を感じつつ、私は教壇の液晶に指を添わせた。

 生徒達は正しい『着席姿勢』を守っている。

 足は120度以上開き、手は机の上におく。 後背筋に力を入れ、胸をはる。 口は決して閉じてはならず、また開きすぎても駄目で、半開きを保つ。 舌は前歯にのせ、口の中を覗かれたときにチラリと赤が見えるようにする。 その上で顎をひき、やや上目づかいに教官を見つめ続けるのが学園の基本的な着席姿勢とされている。 非常にみっともなくはしたない顔つきは、自慰明けの上気した頬がよく似合っていて――ミジメを絵にかいたような面構えだった。


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