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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 絶頂 〜-1

〜 絶頂 〜

 ズヌ…ズチュッ、ズヌ…ヌチュッ。

 気泡が弾ける小気味いい濁音が教室に響く。 

「「まんまん、しぽしぽ、おまんまん! まんまん、しぽしぽ、おまんまん!」」

 はじめと終わりがピタリと揃う。

「……」

 チラ。 腕時計によれば、腰をつかったマスターベーションをはじめてから30分が経過したわけだ。 教官になりって2号と呼ばれるようになった私が、許可を出すまで達することができない、苦痛に染まった蜜の時間。

「「まんまん、しぽしぽ、おまんまん! まんまん、しぽしぽ、おまんまん!」」
 ズヌヌ…ズチュッ、ズヌヌ…ヌチュッ。

 予想よりも……というよりは、過去に私が経験した時よりも短い時間で、少女たちは呼吸をあわせるようになっていた。 『まんまん、しぽしぽ』でゆっくりと膣口を落とし、黒棒を咥える。 『おまんまん』で膣口を先端までもたげ、黒棒を引き抜く。 焦らず、たゆまず、おなじリズムで腰を振るため、掛け声どころか膣をえぐる黒棒の響きまで似通ってくる。

「「まんまん、しぽしぽ、おまんまん! まんまん、しぽしぽ、おまんまん!」」

 きっかけは22番だった。
 スタートから5分が経った頃、誰よりも大きい声を22号が張った。そして今のリズムを自分で体現し、何度も声をあげ続けた。 すると、それまでは銘々に勝手な流れで腰を上下させていたのが、22番に牽かれるようにして声を揃えだす。 22番を中心に、新しいリズムの動きが広がる。
 10分経過した頃には、教室のほぼ全員が22番を意識していた。 22番の声量は多少落ちていったが、それを補って余りある周囲の声により、生まれたテンポは継続して今に至る。

「……」

 まあ、上出来、というべきなのだろう。
 私が細かく指示を出す前に、教室がまとまるのは決して悪いことではない。 過去に学園の生徒だった自分達より、目の前の生徒たちが順応力において優っていることは、喜びこそすれ不快になる必然はない。

「「まんまん、しぽしぽ、おまんまん! まんまん、しぽしぽ、おまんまん!」」

 ただし、私の教室に組み入れられた以上、この程度で満足してもらっては困る。 
 姿勢の端々まで意識を届かせ、一挙手一投足に工夫を凝らし、指導者の意図に思いを巡らす。
 そこに至らねば、少女たちは学園の先に進むことができない。 

 22番は、中々の素質があるらしい。 教室の半数も、まずまず見込みはありそうだ。


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