セックス-15
体を抱きしめていた俊介の両手が床を這うように下り若菜の尻を持ち上げる。若菜の尻が浮く。そこへ垂直にペニスを挿す俊介。
「んあっ…！」
まさに突き刺さっている…そんな感じだ。堅い堅い鉄杭が打ち込まれているような挿入感だ。若菜にとってどんな体位も殆ど未知の世界だ。俊介は自然な流れの中体位を変えていく。
「ハァハァ…(色んなカッコでされて恥ずかしい…)」
特に俊介に結合部分を見られる体位は恥ずかしかった。しかしニヤニヤせず真剣な顔で気持ち良さそうな俊介がセクシーに感じる。真面目に自分とセックスしてくれる俊介が嬉しかった。若菜の内面は外面に反し乙女なのである。
若菜は前から挿入されたまま、いとも簡単に体を反転させられてしまう。
「あん…」
気付けばバックの体勢になっていた。
「静香…」
若菜の腰を抑えズン、ズンとペニスを突き立てる。
「あっ…！あん…！」
若菜は鉄杭を打ち込まれている感覚が好きになりそうだった。バックがそれを一番強く感じる。しかしアナルを人前に晒すのは物凄く恥ずかしい事だった。
(お尻の穴、恥ずかしいよ…)
隠す訳にもいかない。若菜は肘で体を支え突き立てられるペニスに喘ぎ悶える。
恥ずかしい思いに耐えなきゃと思ったのは、後ろ姿なら俊介も自分を静香に見立てやすいんじゃないかと思ったからだ。まるで静香をバックでセックスに興じているように感じてくれれば若菜はそれで良かった。
「あん…！あん…！あん…！」
「ハァハァ…」
「ああん！ああん！」
俊介の挿入が力強くなってきた。体と体がぶつかる度にパン、パンという音が聞こえる。若菜はAVを観ていつもこの音にドキドキさせられていた。自分もこんな音を立てられながは激しく突き上げられたい…、いつもそう思っていた。その夢が叶った。それは想像よりも遥かに興奮し、そして気持ちいいものであった。
「静香…！」
「あん…！あん…！俊介…、気持ちいいン…！ああん！」
きっとアナルはヒクヒクしている事だろう。でも仕方ない。それはいかに自分が感じているかを物語っているから…、若菜はそう思った。