セックス-14
キスを交わしながら俊介は若菜の上になり体を重ねる。若菜は自ら脚を左右に開いた。俊介の腕が若菜の体をしっかりと抱きしめる。俊介の男根が若菜の愛の入口に触れた。
「抜け出さなきゃね、俺…。静香から…。」
若菜ははにかんだ笑顔を見せて小さく頷いた。
「若菜ちゃん…」
俊介のペニスがゆっくりと若菜の中に入って来た。
「ああん…俊介…」
俊介と呼び捨てにされた瞬間、抜け出さなきゃと思った気持ちがどこかへ飛んでしまう。目の前の若菜が静香に見えてしまう。
「静香…!」
「ああん…!」
俊介のペニスは若菜の奥まで差し込まれた。
「ああ…」
俊介は眉間に皺を寄せて感じてしまう。それ以上に若菜も感じた。俊介の体にしがみつき体をピクッとさせていた。
「ハァハァ…静香…」
「俊介…!」
俊介が復活した以上、自分が若菜であろうが静香であろうがどうでもよかった。若菜は役目を終えたのだ。刑事として復活する体勢が整った俊介に若菜は安心した。
「ハァハァ…」
「ああん…」
ペニスを押し込んでくる俊介に若菜は気持ち良さよりも幸せを感じた。自分を静香だと思いセックスしている俊介。すなわち俊介の静香への愛情を知る事が出来るからだ。一番知りたかった事だ。若菜は静香になり愛というものを俊介から教えられるのであった。
「ああん…気持ちいいよ、俊介…」
「静香…。」
やはり忘れられなかった。俊介にとって静香はそう簡単に忘れられるような存在ではない。もしかしたら忘れる必要はないんじゃないか…、そう思い始めていた。
若菜を静香と呼んでしまうのは失礼な事だという意識は持っていた。しかし口からは静香の名前が出てしまう。甘えていたのは俊介かもしれない。静香と読んでも受け入れてくれる若菜に甘えているのは。
「俊介…、気持ちいいよぅ…。気持ちいい…。ああん…」
「静香…」
ゆっくりと感触を確かめるかのように挿入する俊介。結合部からはペニスにこねられる愛液の音がネチョ、ネチョと響いている。その音が2人を官能的な世界に導いて行く。
「ハァハァ…」
潤沢に湿らせた若菜の膣内は俊介のペニスを溶かしてしまいそうな程に快感を与える。忘れかけていたというかむしろ殆ど知らない男の感触に溢れる愛液は止まる事を知らなかった。
触れ合う感触も若菜にはたまらないものだった。全てが気持ちいい。身も…、そして心も。