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LADY GUN
【推理 推理小説】

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売春区域-2

 教えて貰った膣楽園というサイトにアクセスした。
 「えげつない名前ですね。」
石山も西川も失笑するしかなかった。被災地のオアシスとサブタイトルが書かれている。風俗では味わえない喜びを与えます、きっとあなたは何度もこのオアシスを求めてやってくるでしょう、そう案内されている。
 「女の子には自信あり、だから顔は載せませんですって。」
 「そんな謳い文句に一体どんだけの男が騙されてるんだかな。」
石山がため息混じりに言う。
 「特に韓国系は酷いですよね。顔写真が加工されてて実際来たらそりゃあ酷い酷い。」
西川がそう言うと石山も口を揃えて言った。
 「ですよね!写真では目がパッチリして可愛らしいのに、実物は切れ目で一重だったり!」
 「全くです。」
意気投合する2人に冷やかしの目つき若菜は言った。
 「お2人とも騙されたたくさんの男性の内の1人みたいですね?」
 「あ…」
藪から棒だった。2人は頭を書いてバツ悪そうに笑った。
 「試しに潜入調査してきたらどうですか??これだけのアクセス数があるんだからあながちこの自信も本物かも知れませんよ?」
確かに物凄いアクセス数だ。まだ朝の10時なのに2千は超えていた。いかさまサイトなら有り得ない数だ。それだけ利用している男がいるのだろう。感想掲示板を覗くと、まさに絶賛の嵐だった。
 「本番はさせているんだろうが、ここまで客を魅了させるには何か理由があるはずだ。今から潜入しますか!」
石山がそう言ってチラッと若菜を見ると、ニヤニヤしている。
 「あ、あくまで捜査だよ…。」
 「潜入はいいですけど、挿入はダメですよ?」
 「わ、分かってるわ!警察官が売春する訳にはいかないだろう!あくまでどこまで行為をしているのか確かめる為だ!」
正当性を訴える石山だが、若菜がスパッと斬る。
 「でも勤務中はおとり捜査になりますからダメですね!残念!家宅捜査の許可を取って、それから正式に立ち入りましょうね♪」
正論だ。完全に若菜に遊ばれた。
 「上原も俺を弄ぶまでになったか…。頼もしいわ…。」
 「アハッ!でしょ?♪」
自信満々の表情に石山は何も言えなかった。若菜はすぐさま警視庁本部に電話をして捜査令状を申請した。田口に関する事案については若菜が申請すれば特例が認められる事になっている。午前中の内に許可がおり捜査令状が手元に届いた。
 「さて、17時から営業開始だからそれまでに人数集めて一気に踏み切りましょう。暗くなるのを待っての方が良さそうですから20時に決行します。」
 「では人員を手配します。」
西川が動く。若菜と石山は膣楽園のサイトを隅から隅まで調べ尽くし時間を迎える。捜査員10人を引っさげていよいよ膣楽園に突入する。
 


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