聖域-3
「へぇ・・ここで美香は不満の夜を過ごしているんだな?」
浩二は美香を抱くと必ず満足し睡眠に入っているが、対照的に美香はいつも不満を抱いていた。
それが蓄積した事も今この事態を招いた要因の一つだった。
「そ、そう・・です・・」
やはり浩二といつも寝ている部屋に斉藤を入れた事に罪悪感が残るのか、声は沈んでいた。
「ほら、脱げよ。このベッドの上でたっぷりと・・いやというほど満足させてやるよ」
美香の心を察したのか斉藤は早速命令を下した。
「浩二・・ごめん・・ね。でも・・抑えられないの・・」
もう断る事も、少しの躊躇も許されない美香は斉藤には聞こえない声で浩二に謝ると、言われるまま服を脱ぎ裸になった。
少し恥ずかしそうに赤く染まった顔。大きい割には形の良い胸。遠くからでもわかる程硬くなり尖った乳首。きちんとくびれている腰。
そして覆うものがなにもない肌が露出した股間。スラっと細く伸びた足。
「ゴクッ・・」と、斉藤も思わず生唾を飲み込む程、美香は艶めかしくベッドの前に立っていた。
「突っ立ってないで、ベッドの上に四つん這いになれよ・・」
斉藤も邪魔な衣服を脱ぎながら美香に命令をする。
「はい・・雅彦・・さま・・」
いつも自分が寝ているスペースで素直に四つん這いになると、頭を下にしお尻を高く上げ、斉藤が来るのを待っていた。
「ふふっ・・やらしい所が丸見えだぜ・・」
パックリと開いた割れ目はすでに汗をかいたように水滴が目立っていた。
「こんなに濡らして・・そんなにこの場所が気に入ったか・・」
2本の指で割れ目をなぞるようにそっと撫でる。
「あぁぁん・・そんなっ・・」
それだけでこの部屋では上げた事のないような甘い声が漏れ、新たな愛液が斉藤の指を濡らす。
斉藤は中には入れずにただ割れ目を何度も往復しなぞるだけ。
「んん?まだこれだけしか触ってないのに・・」
美香は無意識に斉藤の指に自らの割れ目を押しつけより快感を得ようと腰を動かしていた。
「はぁんっ・・あんっ・・」
斉藤は美香の反応を楽しみながら巧みに一定の距離を保ち愛撫を続けた。
「どうした・・?んっ?これだけじゃ・・物足りないのか・・?」
「も・・物足りません・・もっと・・もっと・・」
浩二との寝室で美香は快感を得ようと必死に斉藤に訴えかけていた。
ヌッチャッ・・ネッチャッ・・ヌッチャッ・・ネッチャッ・・
斉藤の指が動く度に美香の秘部から愛液が滲み出て、鈍く卑猥な音が部屋に響く
。
「はぁはぁ・・はぁはぁ・・」
思うような激しい快感はまだ得られず切なげに喘ぐ美香。
寝室での焦らし責めを楽しみながら、ふとある事を思い出す。
「そうだ・・美香。アレ・・はないのか?」
斉藤の言うアレ。を美香はすぐに理解しどう返事しようか迷っていると、
「ふふっ・・捨てるわけないよな。ほら、アレで気持ちよくしてやるから、今すぐ持って来いよ」
愛撫を中断された美香は「はい」とだけ答えると、クローゼットの奥から取り出し、斉藤に手渡した。
「やっぱり、まだ持ってたんだな。懐かしいねぇ・・くくっ・・持ってたって事は使ってるんだな?」
「は、はい・・」
目の前にバイブを突きつけられそう答えた。
「最近は・・いつ使ったんだ・・?」
今度はうっとりとした瞳で斉藤の方を見て答える。
「あの・・雅彦さま・・に、スーパーで久しぶりに会った日・・です」
斉藤の顔を、声を思い出し指では抑えきれない程熱くなった身体を沈めるために、
ただ使ったのはあの日1度きりだけだった。
「口では偉そうに言ってた・・が、そんな事をしていたんだな・・ほら、ベッドに戻れよ」
何も言い返す言葉もなく、黙ったまま再びベッドの上で四つん這いになりバイブを待ち受ける。
再会した日と同じ。ただあの日は美香はまだ、斉藤ではなく愛する浩二の事を考えバイブを使っていた。ところが今は浩二との寝室にいながら浩二の事など忘れてしまっていた。
斉藤は挿入しやすいように、自分の唾液をバイブの先端に垂らし指で十分に濡らしたあと、美香の割れ目に先端部分を押しつけた。
「あんっ・・」
冷たく硬い感触が伝わる。
「ほら・・入れるぜ・・」
美香の割れ目はパックリと開き太いバイブも難なく受け入れ、さらに秘部の中へと吸い込まれていく。
「あぁぁん・・くるっ・・」
バイブが進むにつれ圧迫感と快感が同時に押し寄せてくる。
半分程入った頃斉藤は一旦手を止め、根元の裏にあるスイッチを入れてみた・・が、
電池切れのままのバイブはあの独特の動きを美香の中で披露する事はなかった。
「なんだ・・電池切れ・・か。しょうがねぇな・・」
残念そうに言いながら再び手でバイブを奥へと進めていった。
太くて長いバイブはあっという間に美香の奥深くまで到達した。
「へへっ・・ここだな・・」
斉藤も終点を確認すると今度はゆっくりとバイブを引いていく。
秘部の中にある肉壁を一枚一枚丁寧に捲るようにゆっくりと。
ある程度戻るとまた奥へ・・
今度は自分の肉棒ではできないバイブを回転させながらゆっくり出し入れをする。
「アンッ・・アンッ・・そこっ・・いいっ・・はぁぁんっ・・」
美香の声と溢れる愛液の量が比例するように大きく多くなってくる。
それに合わせるように斉藤の手の動きも徐々に激しくなってくる。
プッチュッ・・ピッチュッ・・ピッチャッ・・ピッチャッ・・
愛液が糸を引いてどんどん垂れていく。
「アンッ・・アンッ・・アンッ・・いいっ・・雅彦さま・・ぁ・・」
まるで斉藤の肉棒で突かれてるような感覚を味わいながら絶頂が近づいてくる。
「どうした・・?」
バイブを動かしていた手を止める。
「も。もう・・イキそうです・・イカせて・・下さい・・」