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堕ちていく人妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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再会-1

〜第1話〜

「今日は何にしようかなぁ?んん・・浩二の好きなカレーにしようかな・・・」

平山美香は今日もいつものスーパーで2人分の食材を次々と買い物かごに入れていた。
大手企業に勤める平山浩二と友人の紹介で知り合い、真面目で優しい浩二に惹かれ、2年の交際を経て去年結婚。
正に幸せ絶頂の新婚生活を満喫していた。

レジで会計を済ませ、レジ袋に食材を詰め込み駐車場に停めてある自分の車へと向かっていると、後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

「美香・・・美香・・・俺だよ・・・」

名前を呼ぶ声がどんどん大きく。近くなってくる。
その声の主は忘れかけていた・・・正確には二度と聞きたくない・・・男の声だった。

逃げる事もできず車の前で止まり、追いかけてくる男の方へと振り向いた。
自分の聞き違いであればどんなに嬉しかったか・・・
しかし振り向いた男は間違いなく昔付き合っていた斉藤雅彦だった。

「ど、どうして・・・ここに?それにしても、久しぶりね」

浩二と知り合う半年前まで1年ほど付き合っていた男。
いつまで経っても定職に就こうともしない事に将来が見えず、美香の方から別れを告げた。
斉藤は素直に受け入れようとしなかったが、逃げるように引っ越しをし、携帯電話も替えた。
もう会う事もない。会いたくもない男だった。

「はぁ、はぁ、なんだよ。久しぶりに会ったってのにそっけないな。
それに勝手に引っ越すわ、携帯も繋がらないわ。
あれからしばらく探したんだぜ?」

斉藤は息を整えながら、勝手に逃げだした美香に文句を言いつつも久しぶりの再会を喜んでいた。

「あなたが何度言っても別れてくれないからでしょ?
私とあなたはもう関係ないの。それに私。結婚したの」

左手を斉藤の目の前に突き出し薬指のリングを見せつけた。

「なっ。本当か・・・?」

「本当よ。だからもう私の事なんか忘れて」

言葉を失くす斉藤をよそに車に乗り込もうとドアに手をかけると、
左手を掴まれてしまう。

「ちょっと。何よ。離して・・・大声を出すわよ」

ここで弱気になるとつけ上がってくる斉藤の性格を知っている美香はわざと
睨み、斉藤から離れようとした。
が、斉藤は手首を掴んだまま、動揺していた表情は一変し、やらしい男の顔になっていた。

「へぇ・・結婚したんだ。・・・で、あっちの方は上手くいってるのか?
旦那のアレで満足してるのか?」

いきなり夫婦の夜の生活の事を聞かれ、今度は逆に美香が動揺する。

「そ、それは・・・あ、あなたには関係ないでしょ?もう痛いから離して。
本当に大声を出すわよ」

さっきよりも弱々しく睨む事しかできなくなっていた。

「おぉ。怖い怖い。へへっ・・・やっぱりな。
そうそう美香の身体を満足させられる男なんかいるわけないよな」

掴んでいた左手も離し、ふざけたように両手を上げる。

「そ、そんな事・・・ないわ・・・」

そう答えるのがやっとの美香にさらに斉藤が畳かける。

「俺のアレが忘れられなくてウズウズした事・・・あるんだろう?」

ない。と言えばウソになる。だが、その質問に答えて斉藤を喜ばせる必要もなく、
自由になった手でドアを開けて、今度こそ車に乗り込んだ。

「さようなら。お元気で」

キーを回しエンジンをかけると窓を開けて別れの挨拶をする。

「ちょ、ま、待てよ。」

即座に携帯番号を書いた名刺を窓から投げ入れた。

「3日待ってやるよ。もし3日経っても連絡が来ない場合は今の旦那にお前の
過去を洗いざらい話してやるからな」

斉藤の言葉をかき消すように車は走り去った。

「へへっ・・・こいつは楽しみになってきたぜ・・・」

消えていく美香の車をじっと目で追っていた。

車を走らせながら、美香は自分の心臓の鼓動が高鳴るのを感じていた。

斉藤雅彦。
一度は愛した男。
そして、自分自身に宿る普通の人とは違う性癖を目覚めさせた男。
今まで味わった事のないような快感を教え込まれ、その快感のあまり自分の身体が壊れてしまうのでは。と、思う事も何度もあった。

28年間生きてきた今でも、狂うほどに快感に酔いしれたのは斉藤ただ一人だった。
「どうして・・・再会しちゃったの?せっかく今まで会わずに済んだのに・・・」

結婚して1年。浩二との結婚生活は満足すぎるものだった。
贅沢ではないが、T軒家に住み休日は二人の時間を楽しんでいた。

平日もほとんど定時刻に帰宅し夕食を共にする。
真面目で優しく大人しい性格な浩二に浮気の心配もなかった。

ただ・・・ひとつ不満があるとすれば、夜の生活だった。
たった1年とはいえ斉藤に性の調教をされた美香は到底普通のセックスでは
満足できなかった。

それに加え浩二は性欲がないのかと疑いたくなるほど淡白だった。
新婚生活3ケ月目くらいは毎晩・・・だが、愛撫もほとんどなく、
キスをし性格通り、優しく乳首やクリを触り、少し濡れてくると挿入・・・

体位もほとんどが正常位で自分が絶頂を迎える遥か前にあっけなく射精。
一緒にイク振りはするものの、一度もイッた事はなかった。

欲求不満になると、誰もいない昼間に自慰行為に浸る事もしばしばあった。
その時たまに思い出すのが斉藤との行為だった。

「連絡しなければ、浩二にバラすって・・・」

信号待ちをしているとふと目に止まった斉藤の名刺。
別れ際に言った斉藤の言葉が気にかかる。

「どうせ無理よね。私たちの家だって知らないはずだし。
それに結婚してた事すら知らなかったのに、浩二に会えるわけないものね」

そう自分に言い聞かせ自宅に帰ると夕食の支度を始めた。



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