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堕ちていく人妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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聖域-2

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
今まで何度か焦らされた後に与えられていた絶頂が、今日は焦らされる事なく迎える事ができた美香だったが、その息は荒くなり下半身で自分の身体を支えられない程の快感を受け、甘えるように斉藤に抱きついてしまった。

週末の中途半端な浩二との行為、そしていけないとわかりつつも夫婦生活を送っている自宅に入れてしまった背徳感。
それらが重なり美香にいつも以上の快感を与えていた。

斉藤もまた、いつも以上に興奮していた。
普段通り何度か焦らした後に絶頂を与えるつもりだったが、自分の領域ではなく相手の領域に踏み込んだという思いが指の動きを抑える事ができず、美香に容易く絶頂を与える事になってしまった。

その証拠は下半身にも如実に現れズボンを突き破りそうなほど肉棒は硬くなっていた。

「くくっ・・随分簡単にイッたんだな・・このままじゃあ、タバコの臭いより、やらしいメスの匂いに旦那が変に思うんじゃないか?」
やや興奮気味の斉藤の声が美香の耳元で響く。

美香自身もいつもより愛液が溢れ足首に留まらず床にまで垂れている事は自覚していた。
だからこそ余計に斉藤の責めが効果をもたらす。
「はぁ・・はぁ・・美香の・・やらしい匂い・・は、雅彦さまにしか・・わかりません・・
雅彦さまだから・・こんなに・・感じるんです・・」
「そうか・・だったら・・まだ満足してない・・な?」

「はい・・もっと・・もっと・・美香をメチャクチャに・・して下さい・・」
そう言うと、美香の方から唇を重ね、舌を絡めていった。

激しく濃厚なキスはお互いの唾液がひとつになっていき、リビングに卑猥な音を奏でる。
「んっ・・んんっ・・」

いつもより大胆な美香は命令される前に手を伸ばし、既に勃起している斉藤の肉棒をズボンの上から擦り始めた。

ここも斉藤の方から唇を離した。
「ふふっ・・今日はいつもと違うねぇ・・そんなにこれでメチャクチャにして欲しいか?」
自宅へ招くという、一線を越えてしまったからなのか、それとも斉藤のこれまでの調教で快感に対して貪欲になってきたのか・・

斉藤は美香の予想よりも早い変化に驚きと歓びを覚えていた。
「は・・はい・・指だけじゃ・・いや・・です・・雅彦さまの・・これで・・」
どんな質問にも、素直に答える美香。
ならば・・と、「ここじゃ激しく動けない・・だろ?寝室は・・どこだ?」

寝室・・と聞いた美香はさすがに戸惑いを隠せなかった。
リビングならともかく、ベッドは浩二と美香だけの神聖な場所だった。
親しい友人にすらそこは見せた事も入れた事もない。

「あの・・ここじゃ・・」
「ダメだ。寝室は・・どこなんだ?」
なんとか断ろうとする美香だったが、間髪を入れずに答える斉藤。

指で1度イッただけの身体では満足など到底していなかった。
これ以上断れば帰ってしまうかもしれない。かといって愛する浩二との二人だけの
部屋。そこだけは侵されたくなかった。

「俺に、逆らうんだな・・?今日はもう帰るぜ・・」
すっと立ち上がりリビングを出ようとする斉藤。

美香は迷いに迷った。
このまま帰してしまえば先はもうないかもしれない。
だが・・許してしまえば・・本当に歯止めが利かなくなる。
浩二が寝ている所に斉藤が来てしまう。

今までも幾度となく天秤にかけた質問。
愛を取るか・・・自分の欲望を取るか・・・
そしてことごとく勝ってきた自分の欲望。
今回も愛は敗れてしまった。

「待って・・こっちです・・」
背中を向け歩きだした斉藤に美香は覚悟を決め、帰るのを防ぐようにしがみついた。

どれだけ言い訳しようと、間違っているのは自分だと頭で理解はしていても身体は抑える事ができず、このまま斉藤を帰すという今の美香にとって最悪の結末になる事だけは阻止しようと、必死に後ろからスーツを掴み引きとめた。

「雅彦さま・・帰らないで・・お願い・・」
斉藤も本気で帰るつもりなど毛頭なかった。だが寝室という、夫婦にとって一番大切な場所に他人である斉藤はどう踏み込むか。

無理矢理連れて行き踏み込んだのでは面白さに欠け、興奮も半減する。
何より斉藤は少しずつだが確実に従順になり始めている美香の気持ちの変化を楽しんでいた。
だからこそ美香に自分の意思を確認させ、且つ行動させる必要があった。

「いいか?俺の命令は絶対だと言っただろ?次はもう・・ないぜ?」
帰ろうとした時に実際に美香が止めようとするか・・100%の自信があったわけではない。
それがまんまとうまくいった興奮からか、斉藤の声が微かに震えていた。
だが、美香にとってはこの斉藤の行動こそが深みにハマる最大の要因だった。

「ご、ごめんなさい・・もう絶対に逆らったり、躊躇したりしませんから・・・」
美香のスーツを掴む手が震えているのが背中越しに伝わってくる。
「いいだろう。・・で?どこなんだ?案内してくれるんだろう?」

斉藤の言葉を聞き、自分の思いが通じた事に嬉しくなり、思わず両手を前に回し
抱きついてしまった。
「あ、ありがとうございます・・こっちです」

最悪の結末を見事に阻止した美香はリビングを出てすぐ左手にある階段を昇りだす。
斉藤はやらしく左右に揺れる尻肉を眺めながらゆっくりとついていった。

階段を昇りきると左手にすぐに部屋があったが扉が閉まっていた。
「あ、そっちは・・今は客間として使っています」
将来浩二との間に子供ができたら、その部屋を使うつもりだった。

廊下を少し歩いて右手のドアを開けた。
「こっちです・・」
初めて他人を招き入れるであろう寝室。
10畳の洋間に入るとまずはダブルベッドがその存在感を示し、ドレッサーやタンスなどが置かれていた。


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