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蔵の嗚咽
【近親相姦 官能小説】

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第一章-3

 翌日もタエと風呂に入った。
「タエとなら入る」
駄々をこねるというより伯母の顔を見て毅然として言った。
 はっきりと彼女を意識していた。とはいえ、性的知識は皆無に等しいのだから、生理的本能とでもいおうか、ただ仄かに心がくすぐられているような想いだった。


 この日は自分からタエの体を触った。乳房を指で突っついた時、タエに頭を軽く叩かれた。
「こら、スケベになっちゃうよ」
顔は笑っていた。私も照れ隠しに笑ったと思うが、どんな顔をしていたのだろう。なにしろオッパイから目を離すことができなかったのだから。……

 子供だったのはまだ陰部に関心が向いていなかったことだ。自分と異なるぷよぷよの体、大きなオッパイ。まず目につくところに興味が走っていった。
「タエ、洗ってよ」
わざと甘えた口ぶりで言った。
「いいよ。うしろ向いてみな」
しゃがんで背中を洗ってもらう。昨日より痛くなかった。
「こっちも」
立ち上がって前を向いた。
「はいよ」
タエは膝立ちになった。見下ろす白い体はとてもきれいだった。

 タエの目の前でペニスが意思とは関係なくピクピクと跳ねた。
「なんだこれ、ウインナみたいだな」
特に驚きもせず、タオルを置くと両手で揉みほぐすように泡を擦りつけた。
(気持ちいい……)
昨日はくすぐったかったのに、微妙な心地よさが生まれていた。だが、その感覚は膨らんでいくことはなかった。

「今度はぼくが洗ってあげるよ」
そう言った時の気持ちは平静ではなかった。明らかな思惑があったからである。
(タエの体に触りたい……)
いっぱい触るには洗うという口実が必要だった。
「いいよ。坊ちゃんはあったまりな」
「洗ってあげるよ」
ぎこちない手つきでタオルに石鹸をつける。
「じゃ、背中洗ってくれるか?」
湯を弾いた眩しい背中が眼前に迫った。

 私は昂揚していた。胸がどきどきする。わけのわからない感情であった。それは、遥か遠方からやってくる嵐の前兆を、それと知らずに不気味な気配だけを感覚しているようなもどかしくて不確かな興奮であった。

「坊ちゃん、うまいね、擦り方」
タオルを上下しながら覗くと、脇の下から乳房のふくらみが見える。
(触りたい……)
その衝動はためらいの間も作らずに閃きのように走り、私はタオルを捨てて脇から両手を入れて掴んだ。
「あっ、ずるい」
タエは私がくすぐってきたと思ったのだろう。反射的に手が捉えられた。それでも揉んだ。
「あ……」
彼女が息のような声を洩らしたのはその時である。
 指の間から溢れてくる柔らかく豊かな胸。私は背中に密着して目を閉じた。

 タエが動かなかったのは意外だった。私の手を掴んだままじっとしている。いや、正確には体は微動していた。やや上体を伸ばし、胸を反らせて小刻みな震えが伝わってきていた。息遣いが速くなっていた。その意味するところはわからない。私はただ乳房と肌の感触に酔っていた。
 タエは身をよじり、握った私の手をさらに乳房に押しつけてきた。伯母の声がかからなかったらいつまでそうしていただろう。
「いい加減に上がりなさいよ」
慌ててタエが手を振りほどいた。
「坊ちゃん、ずるいよ」
息が弾んで顔は真っ赤だった。


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