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LADY GUN
【推理 推理小説】

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先輩…-5

 翌朝、静香が先に目を覚ます。5時半…、目覚ましをかけなくてもたいていこの時間に静香は起きる。
 「や、やばい…、メイク落とさないで寝ちゃった…。」
お肌が気になる年頃だ。そしてまだスヤスヤ眠る若菜を見る。
 「若いって羨ましいわね…。ピッチピチのお肌…。私もこんな時あったんだけどなぁ…。」
深く溜め息をつく。そのまま恩師の娘を感慨深そうに見つめていた。しばらく見つめていると寝返りを打つ若菜。
 「しっかし…おっきい胸してるわね…。」
ボタンの外れた胸元から見える谷間が気になる。
 「全てにおいてこの子に負けてる所はないけど、胸だけは適わないわぁ…」
思わず自分の胸を掴んで虚しい気分になる。胸だけ…、胸だけが昔からコンプレックスだった。憧れてた巨乳が目の前にある。見ているとドキドキしてきた。
 「ど、どんな感触なんだろ…。」
無意識に手が伸びる。緊張で若干震えている。掌を広げ若菜の胸に当ててみた。
 「おおっ…!」
思わず声を出す。掌に余るぐらいの凄い質量に感動すら覚える。
 「何を食べたらこんなに大きくなるんだろ…。」
全くをもって羨ましかった。自分がこんなに胸が大きかったら俊介もさぞ喜ぶ事だろう。それに他人の胸を揉むのは初めてだった。生唾を飲んだ静香の手はムニュ、ムニュっと若菜の胸を揉み始めた。
 「こ、こりゃたまらんっす!!」
胸を揉みたがる男の気持ちが分かりそうだった。手を動かすと形を崩す胸をじっくり見てしまう。
 「き、きゃ!な、何してるんですかぁぁ!?」
 「あ…」
若菜が目を覚ましてしまった。手で胸を隠し怯えながら驚く若菜。
 「い、いや…アハハ!」
頭をかきながら笑う静香。
 「な、何で私のオッパイ揉んでたんですかぁ!?」
 「い、いや…つ、つい…」
弁明の余地もない。
 「も、もしかして先輩…そういう気があるとか…?」
 「な、ないわよ!あるわけないでしょ!?」
 「…」
疑いの目で見つめる若菜。何を言っても言い訳になりそうだ。静香は正直に言った。
 「あ、あまりに大きいから羨ましくなって揉んでみたのよ!いったいどんな感触かと思って!」
 「ホントですか…?」
 「ほ、ホントよ…!」
焦っている自分が情けなかった。
 「そ、そろそろ出勤するわよ…?準備しなさい!」
 「わ、私はこのままでいいです。」
 「そ、そう。じゃあ私はメイクし直すから待ってなさいね?」
 「はーい。」
静香はそそくさと洗面所に行きメイクをし直した。
 「じゃあ行くわよ?」
 「はーい!」
マンションを出た2人。なんだかんだ言っても大好きな先輩と歩く朝の道は楽しい。
 「先輩?」
 「ん?」
 「私ね、先輩になら体を許してもいいですよ?」
 「!?馬鹿でしょ!!」
思い切り頭を叩く静香。
 「い、痛ったぁい!!あ、待って下さいよ先輩〜!」
プンプンしながら早足で歩く静香を追いかける若菜だった。


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