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嘘つきは恋の始まり 
【女性向け 官能小説】

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「俺ってば、遊ばれちゃった?」

はぁ?
この男は・・・・
顔を見なくてもくすくす笑いながら言っているのが声から分かる。

「本当に。すみません」
「謝らなくてもいいけど。逃がさないよ?」

逃がさないよ?
何それ・・・一瞬言葉を失った。

「そっちの幹事、ゆりちゃんだよね?
今後俺からの電話を無視したらゆりちゃんに問い詰めるよ?」

は?
脅し?
経営管理部のエースともあろう男が
合コンでたった一晩寝た女に脅し?
たった一晩寝た女、とか女の私が言うなって感じだけど・・・

んな脅しに負けるもんか!
ゆりは絶対に私を売ったりしない。

「ゆりちゃん、山田と良い雰囲気だったね〜」
「・・・・・だから?」
「いいや。独り言」

「電話を無視しなきゃいいんですよねっっ」
「モノ分かりいいね?チコちゃん」

返事もせずに電話を切ってやった。

こんなやつが会社の中心部の経営管理でいいのか?
会社は知ってるのか!と
プンスカ歩いていたら
あっという間に家に着いてしまった。









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