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嘘つきは恋の始まり 
【女性向け 官能小説】

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女を26年もやってれば合コンは何度も経験があるけど
「まずい」と思った合コンは初めてだ。

大学時代の友人から2日前にかかってきた合コンの誘いに
特に用がなかった私は二つ返事でOKを出したんだけど
まさか自分の会社の経営管理部のエリート集団と合コンするとは思ってなかった。

へぇ〜・・・
みんな社内でモテるのに、まだモテたいんだ?

乾杯も終わり一人ひとり自己紹介しているのを
冷めた目で知っている顔を眺めた。

女の子の誘いには乗らないって噂なのに
社外では合コンオトコかぁ〜

自己紹介なんかろくに聞いてなかったけど
すっかり私の熱は冷めていた。

「はい。次。チコの番だよ」

いきなり振られた言葉にはっとして
まずい。同じ会社だって知られたくない!とあせりだした。

「・・・チコです。ちいさ〜い、ちいさ〜い会社のOLです・・・・」

私の言った「ちいさ〜い」に目の前のエースがクスッと笑った。




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