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嘘つきは恋の始まり 
【女性向け 官能小説】

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やばい、やばい、やばい、やばいやばい・・・・

マジでやばい!

翌朝、はっきりした頭で考えるとどう考えてもやばい!
私はそっとベッドを抜け出してとにかく野口さんの部屋から逃げ出した。

酔っていたとはいえなんて事しちゃったんだろう。

あ〜、もう!
これ以上社内で面倒なことは避けたいのに。

どうにか家の最寄り駅までたどり着いたところで電話が震えた。
知らない番号に嫌な予感が走る。

まさか・・・ね?

「はい」
「チコちゃん?今どこ?」

ああ・・・
覚えてます。
今思い出しました。

飲み屋で電話番号を教えたんでしたっけ・・・

自分の警戒心のなさに呆れる。

「ごめんなさい。野口さん。そんなつもりじゃなかったんです」
「・・・・そんなつもりって?」
「あの。野口さんも一夜の過ちだと思ってくれたらありがたいのですが・・・」
「一夜の過ちねぇ・・・」

小説みたいな言葉を使うんだね。と
クスッと笑う野口さんは、こんなことはよくあることなのかもしれない。







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