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惚れ薬
【その他 官能小説】

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人妻液垂れ(2)-2

 結婚してから毎晩のように体を合わせてもさほど変わらず、慣れによるいくぶんかの維持はみられたが、過敏なペニスは強めの摩擦を加えるとすぐに暴発してしまう。ならばオーラルや手指を駆使して愛してくれればいいものを、余裕がないので一方的に貪るだけで導くことまで頭が回らない。自分のペースで突き進んで終わってしまうのだった。
 「ある時、欲求不満が弾けちゃって…」
もどかしくなって安田の上に跨ってペニスを扱いた。そのまま挿入しようと思ったのだ。
「あ、ダメ」
安田の手が奈々枝を制した時にはぺろんと皮が剥けて真っ赤な亀頭が顔を出した。
「ああ…」
直後、どくんと精液が噴き出た。慌てて起き上ってペニスを手で被った安田。
「気まずかったわ…」
亀頭は瞬く間にふたたび皮に隠れ、安田は情けない顔で処理していた。今は奈々枝が望み、
「クンニさせてるんだけど…」
貫かれる実感はないという。
「そいうことだから、主人と一体でイッタことないの…」
奈々枝は言葉を切ると、復活してきたペニスをいっそうの力を込めて握った。
「今日はあたしの好きにさせて。お願い…」
俺のイチモツはその一言を受けて雄々しく勃ち上がった。


 胸の内を吐き出したことで気持ちが吹っ切れたのか、奈々枝はさらに大胆になった。
俺の上に乗り、両手で押し戴くように挟み込むと鼻をくっつけて匂いを嗅いだ。なみなみならぬ執着を感じた。愛撫としての行為というより、好きで好きで堪らない想いが伝わってくる。
「ああ…いいわ…」
いとおしみ、観察し、先端から袋の裏側まで丹念に舐め上げ、チュウチュウと音を立てて吸ったりした。昔の男との情事を重ね合わせているのか、ときおり誰かに呼びかける言葉を発したりした。途中で電話が鳴り、俺は延長を告げた。
「これからよ」
妖艶に笑って俺を見おろした。

 銜えたまま奈々枝が体を反転させてきた。意図はわかった。互いに、ということだ。
股間が俺の顔を跨いで黒い被いが開かれ、赤い裂口が現れた。陰核は皮を弾いて濡れ光っている。舌でそっと触れる。
「うっ…」
一瞬引いた秘部が押しつけるように落ちてきた。
 噎せ返る淫臭。尻をかかえて豆を捉えて舐め上げた。
「ううう!いい!」
鼻先の肛門がひくひくとすぼまるのを見てそこにも舌を伸ばす。
「いや…」
弱々しく言ったが拒むほどではない。むしろ尻をくねらせて感じているように見える。
 俺は人指し指に唾を塗すと蕾に差し入れた。
「あうう…そんなとこ…」
逃げない。
 根元までねじ込んだ。
「ああ、いやん…」
入れたまま親指を腟口に入れて挟んだ。
「ああっ、感じる、変な感じ」
ペニスを離してのけ反った。なおもぐりぐり攻める。
「だめ!それやめて!」
這うように前にのめって指が抜けてうつ伏せになった奈々枝は素早く起き上がった。
「入れる、もう入れちゃう、感じちゃった」
子供のような口ぶりで言い、真顔である。
「入れるう」
飛びかかってきた奈々枝に押し倒されて、跨ったと思ったら手も使わずに噐用にペニスを納めた。
「うう…効く…」
上体を反らしたことで局部は締め込まれ、急激な高まりがきた。徹底的なフェラチオの後である。
 奈々枝は俺を見おろしながらひたすら動いた。単なる抜き差しではない。締めつけたまま上下しているのだ。頂点を目指す形相は恐ろしいほど歪んでいた。
 


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