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惚れ薬
【その他 官能小説】

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秘薬試行-2

 「休憩時間だわ…」
時計を見ながら呟いた江里の表情が変ったのである。笑顔が消え、頬が強張り、唇から舌が覗いた。
「あっちで、お茶にしない?」
給湯室を指さした。その視線は訴えるような愁いに満ち、俺を捉えて離さない。
「今日はここで飲もうかな。電話がくるかもしれないから」
他の女子社員は黄色い声を上げながら社外へ出て行く。電話番は俺しかいない。
「大丈夫よ、ちょっとなら。ねえ…」
俺の手を取った。かなり強引である。

 手を引かれるまま給湯室に入るとさらに様子がおかしくなった。肩で息をするほど呼吸が乱れている。
「抱いて…」
「え?」
聞き返したと同時に俺の胸にぶつかってきた。
(なに?)
熱い息とともに唇が押しつけられ、ぬっと舌が差し込まれた。それだけではない。
(うっ…)
股間がむんずと掴まれ、揉み上げられたのである。
(江里!…)
気圧されてたじろいだが、受け止めた脂ののった女体と密着してたちまちペニスが雄叫びを上げた。
(熟成された肉体、肉、肉、肉…)
ふだんは鼻についていたきつい香水の香りが刺激的で頭がくらくらしてくる。

 唾液を飲み、貪るように口づけをしながら両手はむちむちの大きな尻を抱え、さすり、スカートを引き上げて溝を辿った。パンストの上から局部を圧した。
「あう」
呻いた拍子に口が離れた。
「お願い、入れて…」
喘ぎながら口走った。
「入れるったって、ここじゃ…」
「来て」
江里は強引に俺の腕を掴んで奥に入って行く。女子の更衣室である。

「いまなら誰も来ないわ」
言いながら靴を脱ぎ捨て、パンストは片足だけ抜き、さらにパンティは足首まで下すとロッカーに手をついて尻を突き出した。
「早く、ねえ」
呆気にとられつつも俺はズボンをおろしてペニスをさらけ出していた。
「誰か来ないか?」
「来ないわよ」
「電話が鳴ったら」
「電話なんかいい。早く!」
待ち切れずに腰を振ってせがむ江里。尻に手をそえただけでぴくっと背中が反った。

 桃尻を指で押し開く。
「ああうう…」
黒ずんだ尻穴。その直下の濡れた割れ目がねちっと開いた。
「いいっ、感じる、入れて」
江里は苛立つように言って尻を捻る。大陰唇から陰毛までべっとり濡れている。股間の様々な臭いが入り混ざって淫臭となって立ち昇った。むっとする。が、酔いしれる。
 ビンビンのペニスを宛がう間もなく体を預けると根元まで突き入れた。
「ああ!」
「くう…」
 腟が捩じれるように蠢く。パンティが足首に絡んでいて脚が思うように開かないので、それだけでも締めつけを感じる。
「うう…」
江里の唸った声が低く響く。俺は彼女の背に抱きつき、乳房を掴み、生肉の快感に浸った。だがゆっくり味わっている余裕はない。切迫してきてすぐに激しく前後させた。
「いい!」
江里の背が反って腟が締まった。
「ううむ…」
耐えるが、江里がさらに尻をぶつけてくる。快感はもはや痺れとなってペニスを狂わせた。
「だめだ…イク…」
「きて、出して!」
江里も腰を打ちつけてくる。
「くう!」
全身の硬直、そして夥しい射精が始まった。江里の胎内を白濁の液で満たしていくイメージが快感を破裂に導いた。 
「うおお!」
俺は江里にしがみつき、江里はロッカーについた手を滑らせてよろめいた。
「ああ、感じる…」
足元の不安定を互いに支え合いながら俺たちは繋がりを保った。
 やがて委縮したペニスが抜けて腟口からどろりと精液が流れ出た。溝を伝い陰毛の先から滴となってぽたり、ぽたりと床に垂れ落ちた。
「あたしのロッカーにティッシュがあるの。取って」
尻を突き出したままでいるのは滴がパンティにかからないようにしているようだ。
 陰部を拭うと江里はようやく振り向き、火照った顔で身支度を整えた。その目はなおも求める淫気が漂っている。
「今夜、またね。いいわね」
「うん…」
口づけた江里の舌はこれから行為を始めるような熱烈さで絡んできた。


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