新たな始まり-4
斉藤は腰をゆっくり引き、また沈める。激しく突くのではなく、美香の中をじっくりと
味わうように動かしていた。
「ははっ・・たまんねぇな・・これだよ。これ。この締め付けだよ・・」
そう言うと徐々に腰の動きを早くしていく。
ヌッチャ・・ネッチャッ・・ヌッチャッ・・ネッチャッ・・
斉藤が腰を動かす度に卑猥な音を立て、愛液は垂れ落ちる。
「あんっ・・あんっ・・いいぃ・・イッちゃう・・イクッ・・」
自分を解放した美香は斉藤の肉棒で早くも2度目の絶頂を迎えていた。
「なんだ・・もうイッたのか?次からは勝手にイクなよ?」
「もうイッたの?」口には出した事はないが、いつも美香が浩二に感じていた事。
激しく突かれる前に終わっていた行為。
愛しているが故に言えなかった言葉。
挿入されてすぐに絶頂し、言う方から言われる方になっていた。
「ご、ごめんなさい・・次・・からは・・アンッ・・ヒャァン・・」
自分も素直にそう言えていたら・・浩二との夜の生活も変わっていたかもしれない。
お互いに相手を気遣い、ケンカはおろか傷つける言葉を投げたこともなかった。
「俺がイクまで、我慢しろよ」
溜まりに溜まっていた欲望が弾けたようにどんどん激しく腰を振っていく。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ・・っ」
出し入れする度にヌチャヌチャと音を立て、やがて肌と肌がぶつかる音も聞こえてくる。
「あんっ、あんっ・・そ、そんなに激しくされたら・・またイッちゃいますぅっ」
美香の訴えに容赦なく腰を打ちつけ、さらには手を伸ばし胸を揉み、尖った乳首を摘まむ。
「はぁっ、はぁっ、はぁ・・が、我慢しろよ・・」
斉藤の息も荒くなり、やがて肉棒も限界に近づいてくる。
「ダメッ・・イクッ・・イグぅ・・・」
背中が弓なりにのけ反り美香が絶頂を迎える度にキュッ・・キュッ・・と中が締まり、肉棒を締め付ける。
「がぁっ・・はぁっ、はぁ・・はぁ・・くぅっ。俺も・・そろそろ・・限界だ・・」
「アンアンッ・・一緒に・・雅彦さまと一緒に・・」
バラバラだった二人の声が重なってくる。
「ぐあぁぁ・・イクぞ・・美香っ・・」
「きてぇ・・きてぇ・・イクゥゥゥ・・・・アンッ・・」
ドクッ・・ドクッ・・と肉棒の先端から欲望の塊が飛び散る。
美香の奥へ放出した。
「はぁっ・・はぁっ・・はぁっ・・ぜぇ・・ぜぇ・・」
避妊具も着けず、中に出したまま美香の背中にもたれかかる斉藤。
美香は何年も味わってなかった、頭の中が真っ白になるほどの激しい快感を受け意識が朦朧としていた。
つづく。