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堕ちていく人妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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過去の記憶-1

〜第2話〜
枕元で鳴り響く目覚まし時計に起こされた美香は浩二を起こさないように、時計を止め
顔を洗うと朝食と弁当の準備を始めた。

トーストに目玉焼き、コーヒーが出来上がった頃、眠い目をこすりながら浩二が2階から
降りてきた。

「おはよう。もう出来てるよ」
「あぁ、おはよう。わかった、顔洗ってくるね」

そそくさと朝食を済ませ、弁当を入れたカバンを持って玄関に向かう。
「行ってくるね。今日もいつもの時間に帰れると思うよ。じゃあ」
「はぁい。いってらっしゃい」
行ってきますのキスこそしなくなったものの、毎朝玄関まで見送っていた。

カギをかけると、慌てて斉藤からもらった名刺を取り出した。
もらった時にはちゃんと見なかったが、名前の一番上に「斉藤探偵事務所」と
書かれていた。

これで納得がいく。スーパーで出会ったのも偶然ではないのだろう。
結婚をしていたのも、浩二の事も、もしかしたらこの家の事も・・・
どこまで知っているのか不安だった。

連絡するのは会いたいからではない。これ以上関わりを持たないようハッキリと言うため。
緊張しながら名刺に書かれた番号を見ながら、携帯の数字のボタンを押していく。
念の為、非通知でかけてみた。

トゥルルルル・・・・
トゥルルルル・・・・
トゥルルルル・・・・
なかなか出ない。やはり非通知では出ないのか・・・
諦めて切ろうとした、その時。
「はい、斉藤探偵事務所・・・」

どうやら仕事用の携帯らしい。
「あ、あの・・」
「なんだ美香か。ずいぶん早かったな。旦那から受け取った写真が効いたか?
旦那が絶対に封を開けないようにわざわざ演出までしてやったんだ。
感謝しろよな」

美香とわかるや勝手な話をする斉藤の話をただ聞くしかなかった。
それでも斉藤のペースになる前に、勇気を振り絞って言い放つ。
「あんな事・・もうしないで。昨日も言ったけど、私とあなたはもう関係ないの。
お願いだから・・・」

これで終わるとは思えない。でも、ずるずる引き込まれる訳にはいかなかった。
「わかったよ」

意外な斉藤の答えに希望が見えてくる。
「ただ・・俺だってお前を探すのにずいぶん苦労したんだ。このまま、はいわかりました。
って訳にはいかないんだよ。今から家に来いよ。それで終わりにしてやるよ」
結局もう一度逢わなければいけなかった。
自分を狂わせるあの男に。
そして、会えば抱かれるかもしれない。否、間違いなく抱かれてしまうだろう。

それでも終わらせる為に・・会うしかなかった。
「本当に今日だけ?それで終わりね?」

「卑怯な手を使ったのは悪かったよ。でもそうしないとお前は会ってくれないだろう?
嘘はつかねぇよ。本当に最後にしてやるよ」
今は斉藤の言葉を信じるしかなかった。

「わかったわ。住所を教えて。あなたも引っ越したんでしょ?」
前の家からここは1時間以上かかる。そんなとこに呼び出したりはしないだろう。

「よくわかったな。なに、すぐ近くさ」
ここから15分程のところにあるマンションに住んでいる事がわかった。
「じゃあ、1時間後に」
そう言って電話を切った。

「くくくっ・・・お前の方こそ、本当に今日だけで終わりにできるかな?」
電話を切った斉藤は自信に満ちた声で言うと、準備を始めた。

寝室へ行くと引き出しを開けて下着を選ぶ。
無意識に斉藤の好きそうな黒を手にしてしまった。
「やだ。私ったら・・・抱かれ・・・たいの?」
美香の体は無意識に斉藤を求めていた・・・頭では嫌なはずなのに。

昨日からずっと・・斉藤との記憶が断片的に甦ってしまう。
打ち消しても、打ち消しても現れてきていた。
「ダメダメ・・・私には浩二がいる。それに・・・」
あの男に抱かれても昔のような快感はないのかもしれない。

結局淡いピンクの下着を選び、目立たない服に着替え、化粧もできるだけ薄くした。
ふと、寝室に飾ってある結婚式の写真を眺めた。
「浩二・・・私のこと守ってよね。いってきます」

覚悟を決めて、斉藤の待つマンションへと車を走らせた。

斉藤のマンションに辿りつくと、空いている駐車場に車を停めた。
たまに行くショッピングモールの途中にあるということもあり、迷う事はなかった。

「ここに住んでたんだ。今まで会わなかった方が不思議ね・・・
えっとぉ。203号室・・」

この辺りでは一番最近にできたマンションということもあり、外壁も設備もキレイだった。
玄関で部屋番を入力しインターフォンを鳴らす。

「はい・・・」
無愛想な斉藤の声。
「美香です。開けて下さい」
できるだけ無表情の声で話す。

目の前の扉が開き、エントランスをくぐり抜け、正面にあるエレベーターで2階へと向かった。
斉藤の待つ部屋に向かって廊下を歩いた。

ピンポーン・・・



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