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堕ちていく人妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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過去の記憶-2

部屋の前でもう一度インターフォンを鳴らした。
・・・今度は返事ではなく、直接ドアが開いた。
「待ってたぜ。入れよ」
ニヤニヤした顔で斉藤が出迎えた。

「お邪魔します」
美香は表情ひとつ変えずに靴を脱いで中に入った。
廊下を歩くと目の前には白を基調にしたリビングキッチンが広がっていた。
左側にキッチン。右側には42インチのテレビがあり、その前にはテーブル、ソファーが並んでいた。

男の割に掃除の行き届いたキレイな部屋だった。
「相変わらず、キレイにしてるのね」
驚く素振りも見せず、部屋の中を見回すと率直な感想を言った。

「まぁな。それより、そんな地味な服でよく来たな。今にも見えそうなミニスカ。
胸元の開いたブラウス。なんて期待してたんだけどな」
トレーナーにジーンズというなんとも地味な服装に斉藤は大げさにガッカリした態度を見せた。

「別にあなたに会うのにそんな恰好する必要ないでしょ?
それにしても、探偵って儲かるの?ここ高そうだけど」
斉藤のいやらしい視線に気づき、話を逸らした。

「まぁ、そこそこ・・・にな。ヤバい仕事なんかはギャラがいいんだよ。
それより・・・今日お前に来てもらったのは、こいつを見せる為なんだ」
テーブルに置いてあったリモコンをテレビの方に向け、なにやらボタンを押した。

真っ暗だったテレビに電源が入り、画面が鮮明に映り出し、スピーカーから声が漏れてくる。
「っっあんっ。もっと・・もっと突いて・・気持ちいいの・・」
聞きたくもない自分の恥ずかしい声。そして淫らな姿。
そう、テレビに映し出されたのは斉藤が昔撮影した、美香の姿。

首にはリード付きの首輪をかけられ、乳首には鈴付きのクリップが付けられている。
そして斉藤は四つん這いになった美香を後ろから激しく突いている。
それを嬉しそうに受け入れ、激しく突かれる度に鈴の音が鳴り響き、恍惚とした表情を浮かべ、歓びの声を上げる美香。

それは浩二の知らない、また知られたくない。美香の姿だった。
斉藤に調教されたとはいえ、この頃は歓びを知り、斉藤なしでは生きられないと思った時期もあった。
「懐かしいだろう?この頃の美香は最高だったぜ。またあの二人に戻らないか?」

「っあん・・あんっ・・そんなに突いたら・・っ・・またイッちゃいますぅ」
斉藤がボリュームを上げ、部屋中に美香の喘ぐ声が響きわたる。

「やっ、やめてっ・・・お願いっ。もう止めてっ」
全てを否定するように目を瞑り耳を両手で塞ぎ叫んだ。
「あれはお前なんだぜ?思い出せよ。また狂わせてやるからよ」
耳を塞ぐ左手を無理矢理離し、耳元でささやく。

「違うっ。あれは私じゃないわっ・・・もう今の私は違うのっ。だから止めてっ」
斉藤の問いかけにも応じず、拒み続ける美香。
美香の反応に飽きたのか、斉藤はビデオを停止し、部屋は急に静かになった。

「そうか、もうあの頃の美香はいないんだな?でも・・・あの映像を旦那が見たらどう思うかな?」

斉藤の言葉に耳を貸さなかった美香が反応を示す。
「そんな・・卑怯よ。連絡すればって言ったじゃない」
理不尽な斉藤に詰め寄る。
「あぁ、それは写真だよ。手紙にも書いてただろ?このまま帰りたいんなら帰れよ。
写真は勘弁してやる。その代り・・・このビデオを旦那にプレゼントするか」

最初からただで済むとは思っていなかった。覚悟はしていた・・・が、余りにも卑怯な斉藤の手口に怒りを覚えた。
だが、その怒りをぶつける事も出来ず、悔し涙が溢れてきた。

「そ、それで、どうすればビデオもあなたとの私の過去も主人に黙っていてくれるの?」さっさと話を進めて早く帰りたい気持ちでいっぱいだった。

「涙を流す美香もいいねぇ。そんなに嬉しいか?じゃねぇな。悔しいか?
涙を流す程悔しい男に・・・。まぁ、いいや。そうだな。俺の言うことを
聞いてくれたら・・・旦那には黙っててやるよ。写真もビデオも会う事もしないよ」

一度裏切られただけに、簡単に斉藤の言葉を信用できない美香は念を押す。
「本当ね、本当に言う事を聞けば、主人には黙っててくれるのね?」

「あぁ、その代り、今から俺の言う事は何でも聞くんだ。わかったな?」
斉藤の言葉を黙って聞いている。

「わかったわ。それって、今日・・・だけよね?」
浩二に黙っていると約束したからといって、このままずるずると関係を続けられてはたまったものじゃない。
美香は用心に用心を重ね念を押した。

「しつこいな。今日だけだよ。お前が帰ったら、俺は連絡もなにもしねぇし、脅したりもしねぇよ。これで満足か?」
面倒くさそうに答える斉藤に仕方なく信用した。

「う、うん。・・・で、私は何をすればいいの?」
一瞬目を瞑り、何かを決めたようにパッと目を見開くと、美香は斉藤に向かってそう答えた。

そんな美香の言葉を聞いた斉藤は美香を探し続けた数年間の苦労が報われた気がしていた。
これが二人の新たな始まりになると確信していた。

「すっかり忘れちまったようだな。まずは、着ている服を脱いでもらおうか。
順番に思い出させてやるよ」

プレイの始まりはいつもそうだった。美香が斉藤の目の前で着ていた服を脱ぎ、下着姿になる。
それを再現しようとしていた。

美香は自分に今日だけ。今日だけだからと言い聞かせ、ゆっくりトレーナーを脱いだ。
ピンクのブラが美香の大きな胸を包んでいた。
斉藤の刺さるような視線を感じ、俯いてしまう。



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