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「新入社員歓迎会」
【OL/お姉さん 官能小説】

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「新入社員歓迎会」-4



 夜の繁華街は、数え切れないほどのネオンサインで昼間のように明るく、人出も多い。その中を十数人のサラリーマン風の男に囲まれて、2人の全裸の女性が歩いていく。どちらも、普通の服を着て歩いていても、男の目を引きそうな美女だった。
 通りがかった男性の誰もが驚いた表情を浮かべ、美女のあられもない姿に目を見開き、ポカンと口を開けて眺めている。
「なんだ、なんだ!」
「アダルトビデオの撮影じゃないか。」
 口々にそう言う男たちの声が聞こえる。
「いやーね、あの格好、よくやるわね、今時の娘は。」
 ベテランの域に入りつつある2人連れのOLが眉をひそめ、蔑むような視線を向けて、聞こえよがしに言った。
(ああ、恥ずかしい…、みんな私を見て笑ってる…、きっと私のことを淫乱な女だと思っているんだわ…)
 美緒は、惨めさに自然と溢れ出そうになる涙を必死にこらえ、胸と下腹部を両手で隠しながら、俯きかげんに歩いていった。彼女はパンプスを履いている以外には何も身につけていないのだ。
 隣を歩いているもう一人の犠牲者は秋吉静香である。最初の組で、キャアキャア言いながら、結構楽しんで野球拳をやっていた娘だ。全裸での散歩も、恥ずかしいことは恥ずかしいのだろうが、男性社員に冷やかされながら、どこか楽しそうにこなしている。
 美緒はあまりの恥ずかしさに小刻みに震えながら、少しでも早くこの恥辱の行進を終わらせようと、足を早めようとした。しかし、営業部の一行は、ことさらゆっくり、ブラブラ歩いて行く。
「ほら、そんなに慌てて歩くと転んじゃうよ。」
 一次会で司会を務めた谷口がニヤニヤ笑いながら言う。
「気持ちのいい夜だ。ゆっくり歩こうじゃないか。」
 美緒の隣でそう言いながら、彼女の体をなめるように見ている安西は、入社して以来、しきりに美緒にモーションをかけてきている男だ。ルックスも見栄えがしないが、それ以上に、上にへつらい、下に厳しいタイプで、新入職員みんなに嫌われている。美緒の苦手な先輩の一人であった。
「もう、許してください。」
「そ…、そんなこと言うなよ。これから楽しみに行くんだからなぁ。さ…さあ、ここだぁ。」
 柴田課長はあいかわらずろれつの回らない様子でそう言うと、小さなビルに架かった看板を指さした。谷口や安西を初め、男性社員が美緒を引きずるようにして、一軒のスナックに入って行った。
「あら、いらっしゃい。」
 ママは美緒と静香を見ると、コロコロと鈴のような笑い声を立てた。
「あら、今日は『新人歓迎会』だったのね。ホントに、あなたたちの会社って酷いわねぇ。こんな可愛らしい娘さんたちに恥ずかしい格好させて。」
「何を言うんだよ、ママ、これは根性のある営業員を育てるための、社員教育の一環なんだよ。」
 主任の大河内が、真面目ぶった顔で答えているうちに、産隆商事の一行は店の奥のソファを占領して座った。8人ずつに分かれた2つにボックス席に、それぞれ美緒と静香が配置され、その周りを男性社員が取り囲む。美緒の左右には柴田課長と安西が座り、向かい合って谷口と大河内が座った。
「こらぁ…、何、を…、隠してるんだぁ!」
 身を小さく縮ませ、胸を押さえた美緒の手の下に、柴田は無理矢理指をねじ込んで、胸の膨らみに触った。
「ちゃんとぉ、お、オッパイを見せないと、こ、こうだぞぅ!」
「い、痛いっ!」
 美緒が顔を歪めて悲鳴を上げた。柴田が乳首を爪先ではさんで押し潰すようにしたのだ。
「やめて、やめてください!痛いっ!」
「じゃあ、手をどけるんだ。」
 大河内が柴田に代わって、命令する。美緒は、半べそをかきながら。両手を下し、膝に乗せた。形の良い乳房が露わになり、ピンク色の乳首が男たちの前に晒される。
「ホントに、きれいなオッパイだよなぁ。」
 安西が感嘆した口ぶりで言う。
「可愛いオッパイね。触ってみたいわ。」
 美緒たちのテーブルについたホステスの一人がそう言うと、谷口が勝手に許可する。
「ミキちゃん、触りたかったら、触ってもいいよ。」
「ホント!」
「だめっ、駄目ですっ!」
 美緒が頭を振って言うが、だれも相手にしない。ミキと呼ばれたホステスが、指先でピンク色をした乳首をなぞった。
「いやっ…、あ…、はぁん…」
 揉みしだかれるような気がして身構えた美緒は、そのソフトなタッチに意表をつかれた格好で、思わず甘い吐息をついてしまう。
「おおっ、気持ち良さそうな声を出すねぇ。」
 大河内にそう言われた美緒は、恥ずかしさで真っ赤になった。
「じゃあ、あたしも…」
「その次は、あたしね。」
 普段、自分たちが男の玩具扱いされているホステスたちは、悪戯する側にまわるチャンスを喜び、ここぞとばかりに美緒の体を弄り回す。


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