「新入社員歓迎会」-3
「おおっ！
「やったっ！」
男たちの声が聞こえた。早百合はパーを出していたのだ。
「さあ、いよいよパンティを脱いで、すっ裸になってください。」
羞恥心を煽るように谷口が言い、男たちは息を飲んで美緒の動作を見つめる。しかし、腕がバカになってしまったかのように、どうしてもパンティを脱ぐことができない。腰に手を持っていったところで美緒の手が止まったのを見て、谷口が催促する。
「どうしたの？早く脱いで。」
頬を紅く染め、恥ずかしそうに俯いていた美緒の表情がサッと曇るのが見えてとれた。
「やっぱり、できません！」
それは今までにない抵抗の声だった。
「じゃあ、しょうがないな。今井さん、倉崎さんのパンティーを下ろしてあげてください。」
戸惑う様子を見せる早百合だったが、「やらないなら、お前が全裸で大股開きだぁ！」と柴田課長に怒鳴られ、おずおずと美緒に近づいて来た。
早百合は「ごめんね」と呟きながら美緒の腰に手をかけ、パンティーを強く引っ張った。
美緒のお尻が丸出しになった。
「倉崎さんのお尻、見〜えた！」
「あ、いや！！だめっ！」
一気にパンティーが引きずりおろされた。美緒は悲鳴をあげて、その場に座り込んだ。
野球拳が終わると、罰として、負けた４人は全裸のまま全員にお酌をして回ることになっている。美緒の相手は、営業部長の升本からだ。
「綺麗な肌だなァ、感激だよ、まったく。」
目の前で正座をした美緒を見て、升本がうれしそうな顔で言った。鎖骨の線が可憐な薄い肩、白く滑らかな背中、裸身で正座する美緒の丸みを帯びた腰回りが艶めかしい。
「新入社員の倉崎です、どうぞよろしくお願いします…」
やっとそれだけ口にすると、美緒はビール瓶を持ったまま下腹部を庇うように太腿に乗せていた片手を、升本の差し出したコップに近づけた。
升本は白いすべすべした太股の付け根を凝視した。しかし、太腿をぴっちりと合わせて正座しているため、逆三角形に生えている陰毛の上の方が見えるだけだった。しかも、片手はまだ胸を隠している。
「倉崎くん、お酌をする時は、きちんと両手で持ってお酌しないと駄目だろう。」
升本はわざと厳しい口調を作ってそう言った。
「す…、すみません…」
美緒は小さな声で謝り、苦痛を堪えるような表情を浮かべると、胸を隠していた手を離してビール瓶に添えた。露わになった美緒のバストや乳首は美しく、理想的な形だった。
ビールを注いでもらいながら、升本の視線は美緒の羞恥の表情を見ながら、何度も、ピンク色の蕾をたたえたバストと、下腹部の繁みの間を行き来した。
「お…、おーい、倉崎、次は俺だぞぉ。」
柴田課長が上機嫌で手招きする。５０人近い出席者の一人一人の前で、素肌を晒して挨拶しなければならないのだ。美緒は恥ずかしさで気が遠くなりそうだった。
新人歓迎会もいよいよ終わりが近づいていた。
「じゃあ、乾杯でしめる前に、野球拳で負けた女子社員のみなさん、前に出てきてください。」
一糸まとわぬ姿の４人が並んで立った。幸い、起立することを命じられなかった女の子たちはできるだけ裸を見られないように、胸や下腹部を両手で隠し、体を寄せ合っている。
「これから、ペアになって、もう一度ジャンケンをしてもらいます。勝った２人には、脱いでもらった服を、今、ここで全部返します。でも、負けた２人は…」
谷口が楽しそうに４人を見つめる。４人とも不安そうな表情で谷口を見た。
「全裸のまま、三次会までつきあってもらいます。」
「え！？」
美緒はその言葉に衝撃を受け、信じられないといった表情で谷口を見つめた。
「２次会はスナック、３次会はカラオケに行きますが、店に行く時も、もちろん裸のままで行ってもらいますから、警察に捕まらないように注意しなくちゃいけませんよ。」
「そんなぁ！」
「酷すぎますっ！」
女の子たちが口々に抗議したが、抗議をしても無駄だというのは彼女たち自身、もうよく分かっていた。結局、２人ずつペアになりジャンケンが始まる。美緒の相手は、平井怜奈という背の高いボーイッシュな女の子だった。
「がんばれ、平井！」
「怜奈、倉崎に勝つんだぞ！」
怜奈に対する声援が飛ぶ。男たちは、ここで美緒を解放するつもりはなかった。もっと彼女に辱めを与え、羞恥に染まるその表情と、素晴らしい体を堪能したいと考えていたのだ。
「ジャンケン、ポン！」
谷口がかけ声をかける。次の瞬間、宴会場は拍手と歓声に包まれた。男たちの期待どおり、美緒が負けたのだ。
美緒は下唇をギュッと噛み、目に涙を浮かべた。