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「新入社員歓迎会」
【OL/お姉さん 官能小説】

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「新入社員歓迎会」-9


 男たちに何度も犯された美緒は、全裸で床にぐったりしていた。左右には大河内と安西が、これも着ている物をすべて脱いで、鼾をかいて眠っている。他の男たちも、あちこちで眠り込んだり、疲れた顔でぼんやり座り込んでいる。
 やがて、美緒がすすり泣きが聞こえて来た。すると、いつ起きたのか、安西が上半身を起こし、美緒の髪を優しく撫でた。
「泣くなよ。これで、俺たちみんな、君の恋人になったんだ。」
 安西が美緒の体を抱き起こす。
「そうだ。一度に12人も恋人ができたんだぞ。」
 目をこすりながら、大河内が言うと、他の男たちも次々に美緒の周りに集まってきた。
「会社、やめようなんて思っちゃ駄目だよ。君は今日からうちの課のマスコットなんだから。」
「これからずっと、みんなで君のこと、可愛がってあげるよ。」
 身勝手な言い草ではあるが、男たちの表情は皆、意外なくらい優しい。本当に恋人に接するような態度だ。
「もし、結婚しなきゃならなくなったら、誰かが責任持って君を嫁さんにする。」
「なぁ、間宮、田野倉!」
 そう言われて、二人の新人は一瞬顔を見合わせた。ややあって、「はい!」と先に返事をしたのは、今度は田野倉だった。
間宮も大きくうなづく。
「お…、俺も立候補するよ…」
 ボソリとそう言ったのは、安西だ。
「そう、うちの奥さんも、元はうちのマスコットだったんだ。
うちは社内結婚のカップルが多い。」
 大河内が感慨深げにそう言った。
「さあ、みんなで出勤だ!」
 柴田課長がすっくと立ち上がり、妙に元気な声でそう言った。
 そろそろ始発電車が動き始める時間だ。

(了)


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