便所の玩具-1
宅配便のお兄さんと県営団地の覗きの住人と、ダブルで刺激的な変態露出行為をしてしまった興奮で、沙土子はなかなか眠れずにいた。
横の二段ベッドには弟妹、隣の部屋にはいつ襖を開けるかわからない2人の兄、ビクビクしながらパンツの上から触っていてもちっとも気持ちよくならない。
早く明日になって、学校帰りの公園のトイレで思いっきりオナニーがしたいと、うつらうつらと頭の中がくるくる回転しながら夜が明けていった。
期末テストも終わって、夏休みまでの授業は消化試合のようなもの。
もともとボーっとしていることの多かった授業中だが、今日は特に早く帰りたいとの思いがいっぱいで、なにも覚えていなかったくらい。
採点されて徐々に返される期末テストの結果は憂鬱であったが、それよりももっと楽しいことが頭にいっぱい。
下校する自転車のペダルもいつもよりは力を込めてスピードを出し、公園の奥のひっそりとした古ぼけたトイレを目指す。
今日はどの個室でもいいやと思っていたのだが、いつもの習慣で3つ全部開けて新しい落書きがないか見て回った。
比較的に落書きが少なかった一番奥の個室を開けたとたんに、新しいイラストを発見して身体に電撃が走った。
その個室に入るとゆっくり戸を閉め鍵をかけた沙土子は、背負っていたリュックからメガネを取り出しかけて、改めてその吹き出しのあるイラストを凝視して固まった。
メガネをかけたショートヘアでぽっちゃりの女の子が真っ裸で、両手両脚を広げて大の字になって立っているイラストは、他の落書きの絵より丁寧に描かれており、しかも結構リアルに上手い。
几帳面に細かく腋毛とヘソから続く陰毛も黒々と目立ち、両手の上には竿のような棒からタオルみたいな布が引っかかっているのまで描かれていた。
「こ、これ、あたし」
ちょこっと上を向いた鼻をひくひくさせ、興奮が止められない。
{わたしはオナニー大好きのドスケベ変態女子中学生です}
そして吹き出しの台詞を読むともう我慢できなくなり、あわててハーフパンツとパンツを脱いで棚の鞄の上に置き、毛むくじゃらのマンコをいじり始めた。
{真っ裸になるのが大好きでみんなに見せたいな}
{毎日オマンコいじってます}
そして身体のあちこちからも吹き出しが書かれている。
腋には{ワキ毛もじゃもじゃ}
股間には{マン毛ボーボー}
オッパイには{ブラブラでっかい乳}
昨夜からの不完全燃焼が一気に爆発。
くちゅくちゅ。
「はぁはぁはぁ」
にゅりゅじゅる。
「ふんっ、ふ、ふふうううん、あぁっ」
イラストと台詞を交互に見ながら激しくクリを刺激して、あっという間に絶頂を迎えた。
風通しの悪い便所の個室で身体中から吹き出す汗を垂らしながら、頭の中が真っ白になって何も考えられない。
スカートが汚れないようにまくり上げて下半身むき出しのまま、沙土子は便所の壁に寄りかかってしゃがみ込んで、ようやく落ち着いてきた。
「誰がこのイラストを描いたんだろう?」
答えはわかっているのに、わざと自問してみる。
夕べ風呂上がりに全裸で自己アピールした、県営団地の覗きの人。
不安や目に見えない恐怖など微塵も頭に浮かばず、ただ3年前の“いたづら”の再現を待ちわびていたかのように、嬉しそうににっこりと笑った。
すっくりと立ち上がり、棚の上のリュック鞄から筆箱を取り出してペンを手に、イラストに矢印を引いて。
{これ、さとこだよ! 中1の13歳です!!}
自分で名前を書き込んだことにまた興奮して、下半身がさらに熱くなった。
今まで一度もやってなかったけどやってみようと、セーラー服とスカートに手をかけ脱ぐと、汗でびっちり張り付いたスポーツブラも外して棚の上に乗せた。
公園のトイレで全裸。
靴下とスニーカーはそのままで、メガネをかけたまま真っ裸になった。
和式便器をまたいで脚を大きく開き、両腕を大きく広げて立ったまま大の字になる沙土子。
鼻の穴はヒクヒクと、噴き出す汗は鼻の下のうっすら産毛を伝って粒になる。
生えかけの腋毛の毛根を通して汗の臭い、ちょっとずつ脚を広げるたびに小刻みに揺れるたわわな乳房。
荒い呼吸に合わせて上下するぽってりとしたお腹と、おへそのあたりからわずかに連なり手入れをしたことのない陰毛。
脚を踏ん張って強調される大きな尻、太くはち切れそうな太腿まで。
「ほら、同じでしょ? 沙土子だよ」
個室によどんだ熱気と噴き出す汗でもうろうとなった沙土子は、そのまま指を陰毛に覆われた割れ目に差し込み、2度目のオナニーを始めた。
『真っ裸、トイレで真っ裸、ほら絵と一緒の真っ裸』
片手で自分の身体をまさぐりながら、心の中で何度も繰り返す。
にょりゅぅう。
「うううぅぅぅぅううっ」
ぴちょべちゃ。
「あうあううううぅうぅぅっ」
むにゅぎゅりゅ。
「あっ」
じょ、じょ、じょじょしゃぁぁぁあああ。
大きく身体が痙攣してその場にしゃがみ込んで、クリを擦りながら激しい勢いで放尿して果ててしまった。
長い時間かほんの数秒か、時間というものの感覚を忘れてしまっていた。
夕べからのもやもやが一気に解消され、汗まみれになりながらもスッキリした表情で、リュック鞄からタオルを取り出して汗をぬぐい制服を着る。
汗でびっしょりのブラはつけずハーフパンツも鞄にしまい、ノーブラに直パンツですーすーする。
トイレを出る前にもう一度イラストと台詞を頭に焼き付けておこうと、じっと壁を見つめていた沙土子は、ふと何か思いついたようにペンを取り出してメッセージを書き加えた。
竿に干した白いタオルの部分に、{ウレシイ! ありがとうございます}と。