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毛深い玩具
【フェチ/マニア 官能小説】

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便所の玩具-4

 雷雲が垂れ込めて暗くなった空を見上げた時に、県営団地3階の端っこの部屋の窓に明かりが点いていることに気づく。
「いる」
弟妹たちを風呂場で洗ってあげている最中にも、昼に公園のトイレで見たイラストと吹き出しの台詞が頭の中を駆け巡っていた。
風呂から上がるとすっかり雨は止み、夕焼けで庭の奥に見える木立が赤く燃えているよう。
真っ裸のまま縁側に出た沙土子は、かかえた服を洗濯機に放り込んで、庭に出てタオルを干す。
脚を広げて腕を広げて大の字になって自分の真っ裸を見せびらかすように。
『トイレに描いてもらったイラストと同じ格好だよ! 真っ裸になってこの格好でトイレの個室でオナニーしたよ』
明かりの点いた窓を見つめて何度もうなづいて、今日やったオナニーを覗きさんに知ってもらおうと思った。
縁側に戻ると団扇を片手に柱に寄りかかって、M字開脚で陰毛に包まれたオマンコ丸出しの姿勢をとって夕涼み。
夕立明けのひんやりとした空気が気持ちいい。
明日もイラストを描いてもらいたくて、何か特徴的な仕草をしようと考えていた。
手を挙げて覗き変態さんに合図して、指で鼻を押し上げて口から舌を出した。
アッカンベェにしようかと思ったけど、メガネが邪魔でできないので、代わりに鼻を押し上げてベェをしてみた。
もちろん窓からの返事の合図はないので、もう一度手を振ってから、指で鼻を押し上げて舌を出してペロペロ動かしてみた。
自分でも超おかしな格好でへんてこなことしてる、どうしようもない変態なんだなと思う。
ショートヘアでメガネをかけた芋っぽい地味なおかめ顔でデブちんの真っ裸、オッパイも腋毛も陰毛も丸出しで脚広げて一度も会ったことのない覗きさんに向けてオマンコ見せてる。
「ご飯よお」
かあちゃんの呼びかけで、しぶしぶ縁側から引き上げることに。
立ち上がった沙土子はお願いするように手を合わせ、そして深々と頭を下げた。
『また絵を描いて下さい。そして今日もありがとうございました』
3年前の夏休みの、楽しくて気持ちのいいワクワクした遊びができますようにと願いを込めて。

 昼寝をしたとはいえ、さすがにぐったり疲れていた沙土子は、前夜と打って変わって爆睡していた。
昨日と違って睡魔に襲われなかったが、午前中だけの授業はボーっとやりすごして、そくさくと自転車で帰宅の途につく。
ただ、日課と違って公園に寄らずに久々に家に直帰した沙土子は、お昼ご飯を済ませると弟妹を連れて公園のジャブジャブ池に。
前日にかあちゃんから頼まれた時にはちょこっと嫌々だったけど、学校帰りに慌ただしくオナニーするよりは、弟妹を遊ばせている間にゆっくりとトイレに行けるかもと考えた。
肩の所を紐で結んだ小学校の時から愛用しているお気に入りのワンピースを着て、ビニールバッグにバスタオルなどを詰め込んで、弟妹を連れて公園までとぼとぼ歩いて出かけることに。
ちょっと窮屈になったとはいえ、チェック柄のワンピースは、ブラジャーをしていなくてもそんなに乳首が目立たない。
パンツはしっかり履いているが、ピーク時には気温が35℃を超えそうな勢いなので、なるたけ暑くない涼しい格好をしたかったのだ。
ジャブジャブ池には顔見知りのおばちゃんも何人かいたし、弟妹の友達の母親とも初対面だったが挨拶を交わしたりした。
おばちゃんと呼んでいても、かあちゃんより若い母親も多いし、かあちゃんと同年代の母親もいる。
以前と比べて幼稚園や小学校の友達も来ているので、弟妹と一緒に遊んで上げる必要はなくて手がかからない。
水遊びをするつもりはなかったが、沙土子もスカートをちょこっとめくり気味に水の中に入ってみる。
ふくらはぎくらいの浅さで、深いところでも膝あたりまでの、泳ぐのは無理な水浴びが精一杯の池。
「冷たくて、気持ちいい」
3年前の夏を思い出しながら、池の中を水しぶきがかからないように周回してみた。
知り合いのおばちゃんを見かけると、手を振って挨拶をする。
「こんにちは」
「あらら、また大きくなった?」
身長や体重とかのことではなく、手を振った時に見えた生えかけの腋毛や、明らかにノーブラだからたっぷんと揺れた胸を指してのことだろう。
「一人で来たの?」
「ううん、弟たちを連れてきた」
「そうかい、暑いのにお姉ちゃんだから大変だ」
子供の頃から夏は変わらぬショートヘアで童顔おかめ顔の沙土子は、豊満で毛深い幼児体型とともに妙なアンバランスを保持している。
一通り挨拶が終わると池から上がり、ベンチにビニールバッグを置いてケースを取り出してメガネをかけ、何食わぬ顔でふらふらと歩き出して池を後にした。
夏休み前で猛暑の午後は散歩やジョギングはもちろん人っ気はほとんどなく、公園の奥に向かうにつれて蝉の声が響くだけ。
たまに公園の草花の手入れや掃除をしている、おじちゃんやおばちゃん職員に出くわすくらい。
そして、いつもは自転車で乗り付ける公園の古びたトイレは、もうすぐそこだった。
念のため辺りをうかがってから、習慣で手前の個室から戸を開けて中を見回していく。
一番奥の戸を開けると、沙土子は満面の笑顔でそのまま個室に入り戸を閉めて鍵をかける。


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