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或る恋の物語
【熟女/人妻 官能小説】

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愛すること-4


「すこし、ブラブラ歩いてみようか」
「そうね、良い所があれば、見てみましょ」
「うん、そうだね」

何カ所かを見学している間に、時間はいつの間にか過ぎていた。
こうして愛する人と歩いて廻るのも楽しいものである。

やがて、二人は決めていたラブホテルにタクシーで乗り付けていた。
いつもとは違うラブホテルというのも、たまには良いかもしれない。
もし可能なら二年に一回くらいは良いと私は思った。


それも彼女の都合次第だが、いつか可能になるだろう。

(かおりは奥さんだし、色々とやり繰りするのも大変だろうな)と私は思う。
彼女は働く主婦であり、私はそんな彼女に頭が下がる思いだった。


健気にも、いつも自分の為に最大限の努力をして逢いに来てくれる・・
本当に私は、そんなかおりが大好きだった。

お互いに家庭がありながらの逢瀬は、心がときめく。

いつでも逢えるわけでなく、お互いのスケジュールを調整しあい、
そして熱い心で逢う逢瀬はとても感激である。


お互いの連れ合いを前程愛せなくなった今、それ以上の愛で二人は結ばれている。
まるで若い頃の少年と少女のように逢ったときの喜び・・・
これ以上ない幸せで包まれているとき、本当に二人は幸せだった。


二人を惹き付けるもの、
それはお互いを信頼し、心から愛し合う気持ちがあるからである。
当然、それに付随して肉体の喜びも、それに劣らない。
心で愛し、お互いを求め交わるとき、それは最高の歓喜となる。

好きなカップルこそ、全てを脱ぎ捨て裸になって、絡み合い、
キスし、抱擁し、愛撫しあって結合したとき、それは最高の幸せとなる。
揺るぎない愛に包まれて、これからも二人は強い絆で結ばれていくことだろう。


二人が愛し合うことが出来るのも、お互いの家庭があるからであり、
それを大切にしながら、それを犯すことなく、逢瀬でその思いを重ねたとき、
二人の心と身体は燃え、最高の愛を確かめることが出来るからであり、
その思いは私もかおりも同じだった。




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