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狼たちの挽歌
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狼たちの挽歌 10

「で…、俺になにか用か?」
「お前、今度のイベントに参加する気あるか?」
「ん…まあ…な」
正直微妙だ。未だいいネタが浮かばないのだ。
「なら、俺と漫才する気はないか?こんなとこで会えたのも何かの縁だ、いや、運命だ」
絶対偶然だ。俺とお前の捕まる時期が似てたとはいえ、天命なもんか。

だが
『お前にはキャッチャーが必要だ…』
『漫才やれ』
その時記憶の中に猛さんからの言葉が蘇った。
コイツがどういう奴か分からない。組んで外す可能性だってある。
コイツの申し出、受けるべきか……。

「なあ、どうだ?」
「どう…って言われてもなぁ……」

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