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狼たちの挽歌
その他リレー小説 - コメディ

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狼たちの挽歌 15

それから数ヵ月たった。
今の俺は独房を出て以前の生活に戻っている。看守の目が厳しくなったこと以外は、色々あったがコンビを解散せずに済んだがまだヤツとはぎこちないカンジだ。

そんなある日…

「おい鈴木、面会だ」
こんな俺に面会なんて誰だろう。今まで俺の面会に来た奴などはいないが。
「よお、久しぶりだな誠三郎」
「あっ!誠二兄(にい)」
俺の面会に来たのは、俺の兄誠二郎だった。
「思ったより元気そうだな」
「いや、うん…まぁ」
「どうだ?ムショ暮らしは?慣れればそうでもないだろ?」
「あぁ…」
そういや誠二兄も昔服役したことがあったな。
「で、今日は一体なんでここへ?」
「親父に頼まれてな、お前の様子を見にきた」
「親父が?全く相変わらずおせっかいだな」
「親父だけじゃない、皆心配してる。お前がいないと静かだなって」
「でもなんで兄貴が?親父のことだから直接きてもおかしくないのに」
「仕事のほうが忙しいんだよ、今はライバル会社との競争が忙しくてな」(あぁなるほど…)

「競争ね…、どちらかというと抗争って言ったほうが正しいと思うんだけどな」
「最近ウチの会社のシマをウロウロしてる中国野郎共がいてな、なにかとイチャモンつけてきたから挨拶代わりに頭でタバコが吸えるように穴こさえてやったよ」


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