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家族の絆
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家族の絆 1

家族は素晴らしいものである。共に支え、共に笑い、共に悲しみ…。
しかし最近、家族を殺すなどというふざけた事件が続いて止まない。どんな理由にしろ、殺人はよくない。それが家族なのなら尚更…。
このお話はそんな事件とは無関係なお話。
とってもとっても暖かい三上家のお話。


家族の絆


俺の家族は変である。
まず、父の仕事が不明である。月に一度くらいにしか家に帰ってこないのだ。さすがに17までにもなって親の職業が「分かりません」は悲惨である。今までどれほど、俺が恥をかいたのかは言うまでもない。
そして母が最強である。ある日、包丁(刺身用)が母のバックの中に入っていた時は警察に連絡しようかと思った。
姉はお世辞抜きで綺麗である。ただ…夜に彼氏を家に招くのは止めてほしい。俺の部屋、姉の部屋の隣りだから。防音とか…無いから。
弟は天然である。よく事故にあう。ただ…夜に友達(男)を家に招くのは止めてほしい。俺の部屋、弟の部屋の隣りだから。防音とか…無いから。こっちはゲームの音ね。
前にステレオで大変なこともあった。
次の日、頭痛で寝込んだ。
そんな我が家が三上家。そして俺は三上晃(ミカミコウ)である。
「それはスペクタルだ…!!」
パクパクと意味不明な言葉を発して安藤勝(アンドウショウ)は昼食を食べていた。
「せっかく説明してんだから真面目に聞けよ」
「いや、お前の家族なんてもう知ってるし。てか誰に説明してんの?お前も変だぞ?」
まったくその通りだった。
「それよりも後ろに君のハニーが来てるぞ?」
「古いよ…」
後ろに振り返ると林静香(ハヤシシズカ)が立っていた。
「晃…お弁当を持ってきた」
「おう…サンキュ」
静香は俺の彼女である。もの静か過ぎる子で、俺は可愛いと思っている。
どんな出会いがあったかは次の機会に話すことにして…
「じゃあ俺は行くわー」
「わりぃな」
「いーって!!じゃ!!」
気をつかって勝は去っていった。
パクパク…
「晃…おいしい…?」
「あぁ…上手いよ」
「よかった…」
悪くない学校生活を送っていると思う。彼女もいて、文武も普通にこなしている。
ただ…家に帰ると大変なのだ…。

「ただいま…」
家に帰る。決して家族が嫌いなわけではない。むしろ好きに部類されるだろう。
「おかえり、兄ちゃん!!」
「おかえりー…」
迎えてくれたのは弟の三上暖(ミカミダン)と姉の三上美佳(ミカミミカ)。
父はどこに行ってるか分からないが、母は仕事だ。
「あれ?今日早いじゃん?」
「サボりましたー…」
テーブルに寝そべりながら姉さんは器用にストローでジュースを飲んでいる。
「単位…大丈夫なのか?」
「多分ねー…それより今日、静香ちゃんは?」
「来ねーよ」
「えー…つまんなーい…」
「…つまれ」
まぁ姉さんとはこんな感じ。一方…暖とは…
「兄ちゃん!!このゲーム、面白いよ!!」
「やらねーよ…ゲームは中学校で卒業した」

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