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俺の守り神・ぷらす
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俺の守り神・ぷらす 5

アースは意外と簡単に見つけた。商店街の近くの公園にいた。
「…アース?」
ベンチに座ったまま、俯いている。
「あー、あれだ。人間一度は間違いをするもんだ。だから気にするな。俺、怒ってないし」
「…………………」
む…やりづらい…。
「いいから帰ろう。ご飯はなんとかするから…な?」
「………………………」
「…はぁ。ったく、なんか言えっつーの」
この次の発言はきっと忘れられない。
そして…忘れることができない。ある意味…呪いである。
「炊飯器壊しちゃった。てへ…」
呪いである。
アースはテクテクと家の方向に向かった。
「な…!?」
なんかキャラ違わなかった?
ポツンと公園に残る俺。アースの呪いは足を10分間金縛りにし、夜も金縛りにあった。
家に帰ったら水名も火芽もいた。夕飯は出前でピザを取ってみんなで食べた。

「なー、なんで先輩なんだ?」
唐突な疑問である。しかし彼女の先輩になった記憶が無いので困る。どっちかって言うと俺が先輩って呼ばなきゃいけないのでは?
「あ…あの、その…い、嫌ですか?」
実際問題…先輩という響きは心地良い。てか好きだ。
「嫌じゃないよ?でも…なんで先輩なのかな…って」
男子生徒なら女の子から一回でも先輩と呼ばれたい。ましてや可愛い女の子なら。真木は水名とは違い、髪はショートである。でもさすが木神…髪は緑色である
。ちなみに火芽は金髪のロング。水名のようにサラサラしている。
美雷は金髪のショート。カールがかかっている。
アースは茶髪のセミロング。水名や火芽のように腰より下になるまでには長くない。髪質はサラサラなんだけど。
「あ、あの理由言わなきゃダメですか?」
どうやら込み入った理由があるらしい。
「出来れば教えてほしいなぁ」
「要は…マキちゃんのほうが年下なの」
バッサリと言い放つ水名。真木は恥ずかしそうに俯いている。
「…へ?」
「みんながみんな古い神じゃないのよ。私なんて特例なの。ミライやアースはまだ若い神なのよ。それで若いどころか一番新しい神がマキちゃん♪」
よく分からなかった。
「つまり、真木さんは高校3年生になる前に神になりましたのよ」
なるほど…。水名はうー…と役を取られて唸っている。
「でもそんな子供の頃から神になれるのか?というより…どうやって神になるんだ?」

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