PiPi's World 投稿小説

俺の守り神・ぷらす
その他リレー小説 - コメディ

の最初へ
 0
 2
の最後へ

俺の守り神・ぷらす 2

「あぁ!!てめーら、自分で取れ!!」
素直に従う神様5人。
「…優?そろそろ行かなきゃ…?」
「やべっ!!じゃあ行ってくる!!」
「いってらっしゃい」×6。
やけに素直だったことを不安に感じつつ家を出た。

キーンコーンカーンコーン。

昼休み。つまりランチタイム。家みたいに常にデンジャラスタイムではない。
「優、メシ、メシの時間」
「分かってる」
雄太が弁当を持って近付いてくる。
「なぁなぁ…なんでお前から女の子の香りがするんだ?」
…マズイ。てかなぜ分かる。
「どうゆうことなんだ〜?教えてくれなきゃオカズ没収!!」
「いや、俺今日パンだから」
しかし…箸をカチカチさせて近付いてくるのはさすがにウザい。
「…女の子5人…親戚が泊まりに来てる」
「ぬぁにぃぃぃい!!!!!裏切ったな貴様!!!!」
「うるさいし、裏切ってない」
「くっ…ギャルゲーシチュ…いつから温泉旅館に…!!東大目指してんのか!?」
意味が分からないことを呟く雄太。
せめてこいつにギャルゲーシチュを来ることを願おう…。

学校が終わり、商店街をぶらついていたら火芽を見つけた。
「ヒメ?」
「あ、優さん、おかえりなさいですわ」
「どした?こんな所で」
「ええ…御夕食のお買い物をしてる最中なのですが…」
火芽はビニール袋を持っている。中の様子からしてはカレーだ。
「どうしても分からないのがありまして…」
「なんだ?」
カレーならだいたい決まってるはずなんだけど…?
「薬草…なんですけど…」
…は?
「水名さんが申されたのですが…」
「いや…それ買わなくていい」
つか売ってない。
「よろしいのですか?」
「よろしいです。ミナには俺から言っとく」
いつの間に人のゲームを…。
「じゃあ帰るか?」
「はい」
……………。
無言のまま歩く。別に話すことも無く、沈黙が嫌いなわけでも無かった。
「すいません…」
唐突に火芽が謝った。
「…なにが?」
「いえ、先の戦いで優さんのことを殺してしまったかもしれませんでしたから」
俯いたまま…火芽は懺悔するように呟いた。
「それはいいよ…」
「しかし…」
「でもアンタの考え方はムカついた」
「……………」
「分かった…今日、夕食後ミライと一緒に俺の部屋に来てくれ」
コクリと分からないくらい小さく頷いた。
夕食はカレーである。
どうやらみんなカレーは大好きらしく、パクパク食べていた。
「お、おおかわり…」
3杯目…なるほど…真木は食いしん坊なのか。

夕食後。
俺の部屋に火芽と美雷が来た。
「…………」
「なんですか〜?♪」
「一つ、約束してくれないか?」
「はい?」
「火芽は人を殺さないこと、美雷は人を操らないこと…いいか?」
「は、はい!!」
「…?分かりました〜♪」
てことで…
「うん…信じるから」
火芽と美雷が部屋を去る。きっとこれで大丈夫。彼女らを信じることにした。

SNSでこの小説を紹介

コメディの他のリレー小説

こちらから小説を探す