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俺の守り神
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俺の守り神 5

ミナは笑いながら一階へ降りて行く。
「なんなんだよ…」
着替えを終え、一階に降りると朝食を食べ終えたミナが我が家のようにくつろいでいた。
「はぁー…いただきます」
朝食を食べる俺をよそに、正月番組を見て笑ってるミナ。
黒くて長い髪。顔立ちからして高校一年生くらい。胸は無し。背は小さくて、全体的に細い。
しかし…その巫女装束はなんとかならんのかね、お父さん許さないよ。
「ふぅ…ごちそうさん」
「優♪」
「何…?」
「福袋買いにいくぞ!!福袋にはなんでもいっぱい入ってるらしいぞ?」
TVで覚えやがったか。
「な、いいだろ優♪なぁ〜♪」
「優…いってあげなさい♪」
「な!?母さんまで!!」
「ほら〜♪お母さんもそう言ってるじゃ〜ん♪」
2対1。暗示とは知らず…
「ちっ…分かったよ、行くよ…」
ということで近くのデパートに向かう俺とミナ。
しかし…浮く。隣りはルンルン気分の巫女少女。いくら正月と言えど…まぁ、服とか買…
「ちょっと待て…ミナ、金は?」
「私?持ってるわけないじゃん」
「誰が払うんだ?」
一応聞く俺。
「優」
期待を裏切らないなコイツ…。
ウイーン。
「お?自動的に開くぞ?」
ウイーン。
「ほら見ろ優!!」
ウイーン。
「現代の利器は凄いな!!」
「早く入れ」
ミナは小さい子供のようにはしゃいでいる。エスカレーターやエレベーターでも飛び跳ねていた。
そして…福袋を売ってる店に着いた俺とミナ。
が、しかし。福袋コーナーに群がる人。人。人!!
「邪魔だな…優、なんとかして」
「自分の物だから自分でやれ」
「ほぅ…私がやっていいのか…なら…」
ミナは水を出して沸騰させている。
「…私がいきます、ミナ様」
「分かってるじゃないか♪」
死人がでるよりマシです…。
俺は人込みを掻き分けて奥へ奥へ入り、福袋をゲットした。
…5000円。
「よしよし…よくやった、優♪」
…犬か俺は。
その後いくつか店をまわり、俺の腕には5つの福袋が…合計金額…55000円。
ぐすっ…泣きそう。
「ふぅ〜…満足満足♪」
とミナが家に帰る途中に言った。
「俺は不満なんだけど?」
「あら?そうよねぇ…優…願いを叶えてあげる♪」
「願い…?」
「そ♪叶えてあげるよ?金か?女か?お主も悪よのぉ〜♪」
ミナは隣りでニヤリと笑っている。
なんかムカついたので、からかってやることにした。
「じゃあ、お前が欲しい」
「…へ?」
くくく、動揺してるな。しかしまだまだ終わらんよ!(何
「だから…ミナが欲しい」
目を真っ直ぐ見つめながら言った。

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