Prayer 2
俺としては意外な答えだった。
まぁ俺としても都合がいいが。
「貴方は??」
「俺もほぼ同じだ。
だが…俺は取り込むな。」
「えっ??」
大きな茶色い瞳でこっちを見る。
「骨の髄まで食ってやるよ。俺が死ぬのはそれからだ。」
「不思議な人。」
フッっと彼女の口がゆるむ。
「何がだ??」
「貴方とならそぅなってもいいと思ってしまったわ。」
そぅ笑って言うお前が愛しいよ。
そしてそぅ笑って言うお前が欲しいよ。
しばらくして俺は行動にでた。
そぅ'一つになる'べく。
ピンポーン。
俺の部屋のチャイムが鳴る。
きっと彼女だ。
「はい。」
ドアを開ける。
「ごめんなさい。夕食の材料を買いに行ってたら遅くなっちゃったの。」
「いいよ。とにかく中に入って。」
彼女が部屋へ入るのと同時に扉は閉まる。
俺は鍵をかけた。
この扉はもう中から開かれることはないだろう。
ガタガタと彼女が
テーブルの上に
スーパーの袋を置く。
「カレーでいい?
貴方好きでしょ?」
「あぁ。頼むよ。」
そう言うと
彼女がエプロンを
着けて台所に立つ。
トントンと
手際良い音が
聞こえだす。
まだだ...
焦ってはいけない。
確実に俺は
彼女を自分の一部に
したいんだ。