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DEATH GAME
その他リレー小説 - サイコ

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DEATH GAME 8

京香さんはそう言うと、フロアの清潔な場所を探し始めた。
しばらく探していると京香さんの声が聞こえた。
「キラくぅ〜ん!見つけたよ〜ぅ。」
「わかりました!」
京香さんのところに戻ると、京香さんの向こう側の廊下の奥から女が銃口を向けていた。
京香さんは狙われてることに気付いてない。

ヤバイ!

「京香さん、ごめん!」
僕は彼女を押し倒した。
「キラくん!?」

バスッ!バチッ!


今だ!


僕は女に向かって走り、女の腹を銃床で殴り、気絶させ、銃を奪いトイレの個室に閉じ込めた。
戻ると京香さんは
「びっくりしたよ〜!キラくん、いきなり押し倒すんだもん。」
「ごめんなさい。」
「キラくんならいいんだけど♪」
一応戦いです…頼みますよ…
フッ!
いきなり温かい息が耳に…「赤くなってる!カワイイ〜!」
「とにかく、ドアを閉めて!隠れて生き延びましょう。」
「は〜い!」
「静かにしてください…」
暗くなってきたがどうやら敵は来ないようだ。
異変なし。
何故か、股間が温まったかかったこと以外は。
一日目終了。

その夜は恐怖で眠れなかった。
人を殺してしまったと言う罪悪感、いつ、どこから来るかも分からない敵、そして隣に居る京香さんまで死んでしまうのではないかという事が恐くて仕方がなかった。
京香さんの明るい性格に今日は助けられたが明日はどうなるかなんて分からない、
寒さと恐怖で身が震える、僕が今日殺してしまった人の顔が夢に出てくる。
そして空が白み始めた。

フッ!
いきなり耳に息がかかり2日目が始まった。
「キラく〜ん♪朝よ〜。」
京香さんの優しい声で安心した。
今日からは脱出口探しに奔走しなければ。
銃は、と…よし。
あれ?京香さん武器持ってない?
「あの…?武器持ってないんですか?」
「武器?恐くて置いて来ちゃった!」
「じゃ、取りに行きましょう!」
「違うの、そうじゃないの。あたし、誰か殺しちゃいそうで…恐いの。」
たまらなく京香さんが大事に思えた。
「……大丈夫です。僕が守りますから。」
「…うん♪」
僕たちは二人で行動することにした。
京香さんが外に繋がっていると思われる換気孔を見つけた。しかし京香さんは疲れたらしく、
「少し休もう?」
と言った。
「そうですね。」
その瞬間、廊下の曲がり角に何かが光るのを僕は見逃さなかった。


危ない!


僕は京香さんに覆いかぶさった。
「きゃあっ!?」
ドォォン!


バズーカか?ロケットランチャーか?
やはり応戦するほかないな…


僕はM500を構えるとバズーカらしきものが放たれた方向に向かって発砲した。
バスッ!
「グァッ!」

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