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DEATH GAME
その他リレー小説 - サイコ

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DEATH GAME 6

「ウッ…オエッ!!」
僕は堪らずその場で吐いてしまった。
我慢できるものではない。
中の死体など目もくれずに僕はそのまま非常階段に駆け込んだ。
階段を降りていると、下の方で銃声が聞こえた。

「ひぃっ。」

あわてて階段を気付かれないように上がった。

3階で建物内に入ると40代ぐらいの男の人がいた。

「助け・て・・、」
そう言おうとしたとき、振り向いた男の手には、血で汚れたナイフ。
「うっ、うわ〜〜っ!!」
「た、助けて…」
その男の瞳は虚ろで、生気が全くない。
僕は恐怖に駆られて後退りしたが、近くにあった死体に足を掬われ転んでしまった。
「うわっ!?」
ガッガッガリッグニュウ…

男は死体を踏みにじりながらも薄ら笑いを絶やさなかった。
「やあ、少年。君を助けに来た。わたしは警察だ。」
「なにっ!?じゃ、あんたが持ってるナイフは何だ!」
「君を助けに来るとき、邪魔するやつが多かったんでねぇ…」
「あんたなんか信用しない!」
「ふん、そうかい。じゃ、…」
「じゃ、何なんだ!」
「死ね!ギヘヘェッ!」
男はナイフを僕に向け、走ってくる。
僕の身体から力が抜けた。でも、僕のM500を握った右手は上がり、男に向けて銃床を振り下ろした…。

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