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DEATH GAME
その他リレー小説 - サイコ

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DEATH GAME 4

『綺羅君が目覚める4時間前から始まり、参加者がもう“半数”になったよ…』
「半数…!」
半数って……
『君のいる建物の近くには、かなりの死体がごろごろしてるよ』
「ぐっ……」
なんか吐き気がしてきそうだ。想像したくない。
『おいおい…。やる前からそんな顔しないでくれたまえ。』
マスターはやれやれと言ったような表情して、呆れたようだ。翁の仮面で表情は読みにくいが絶対そうだ。
『では、綺羅君に武器を与えよう。ベッドの下を覗いてみたまえ』
僕は言われたとおり、ベッドの下を覗いた。
そこにはアタッシュケースがあった。
僕は恐る恐る手に取り、中を開けようとする。
『綺羅君は絶対気に入るはずだよ。なぜなら…』
「……これは!」
アタッシュケースに入っていたのは、拳銃だった。
しかもただの拳銃ではない。拳銃にしてはかなりデカイ代物なのだ。
『【S&W M500】50口径(12.7mm)リボルバー用実包のマグナム弾を使用する世界最強の拳銃さ』


―S&W M500
スミス&ウェッソン社が2003年に開発した超大型の回転式拳銃である。
今綺羅が手にしてるのは、「ハンターモデル」と呼ばれる銃身が10.5インチのもので、重量が2kg前後、使用する弾は50口径のマグナム弾で、装弾数は5発。
実用性だけで考えれば威力がありすぎて使い物にならない拳銃でもある。


『…気に入ってくれたかな? 綺羅君のために用意した銃なんだが……』
僕はM500を手に取り、まじまじと見入った。
すると、身体の奥底から得体の知らないものが込みあがってきた。
「……コレを、僕に?」

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