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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 89

3月27日、日本軍はサンフランシスコに総攻撃をかけた。「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」から飛び立った暴風40機、零戦48機、九九艦爆30機、九七艦攻42機、彗星艦爆73機。天山艦攻66機、彩雲1機(誘導任務)がサンフランシスコ空襲を行った。合計300機による大空襲であった。
「敵機来襲!」
アメリカ軍もレーダーで日本軍の来襲を察知、すぐさま反撃体制をとった。
「あっ敵機!」
サンフランシスコの飛行場は早くも修復が終わっており、多くの航空機が日本軍に立ち向かってきた。
バリバリバリバリ
ドガガガガガガガガ
たちまち激しい空中戦となった。
「なんとしても爆撃機、攻撃機を守りきるんだ!」
「ジャップを叩きのめせ!」
両軍が闘志剥き出しの状態で戦った。
ビシッビシビシ ボゥーン
キュンキュンキュン バガァン
日本軍の戦闘機は88機、アメリカ軍が発進させたのは91機であった。しかし、その内訳はF4Fが23機、P39エアラコブラが26機、P40ウォフォークが30機という旧式機中心で、新型のF4Uは12機だけであった。P39は零戦に対し、中高度での性能が極端に劣っていたため、面白い様に撃墜されていった。
「F4Uがもっとあれば……」
米兵達は悔やんだ。
ドガガガガガガガガ ドガァーン
そのF4Uも暴風の前に次々と火を吹き、地上に叩きつけられていった。
「突撃!」
まず九九艦爆が対空砲の砲台や機銃台座を狙って爆撃を開始した。
ギュウゥ〜ン
ヒュルルルル
ドカーン ドドーン
ヒュウゥ〜
ドドーン ズガン
各所から黒煙が上がった。
まだ投弾していない九九艦爆は地上の航空機を攻撃した。また、爆弾を投下した後、機銃掃射も行い、飛行場の航空機は殆ど破壊した。
「行くぞ、続け!」
グァァァ
ヒュウゥ〜
ズズゥ〜ン
天山は修理工廠や軍事工場を狙って爆弾を投下した。直撃を受けた工場は次々に木っ端微塵となっていった。これに九七艦攻も続いた。
ヒュウゥ〜
ズドゴォン!
九七艦攻は上陸地点付近の砲台や対戦車障害物を集中的に狙った。

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