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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 4

山本五十六は連合艦隊にコロンボ攻略作戦を命じた。アメリカの急所は遠すぎるが、イギリスの急所は手が届く。先にイギリスを連合国から脱落させ、アメリカを世界的に孤立させようというのだ。
その陣容は次のとおりである。
戦艦「比叡」「霧島」「榛名」「金剛」
空母「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」「翔鶴」「瑞鶴」
重巡「利根」「筑摩」「最上」「三隈」「鈴谷」「熊野」
軽巡「阿武隈」
駆逐艦9隻
尚、司令官は南雲中将、草鹿龍之介少将であった。
日本軍は4月1日にセイロン攻撃を開始する予定だった。しかし、「翔鶴」「瑞鶴」の合流が遅れたために延期になった。
一方イギリス軍は日本の暗号を断片的に解読して4月1日の攻撃に備えていたが、日本軍が現れないので秘密基地のアッズ環礁へ引き揚げた。
淵田中佐に率いられた零戦36機、九九式艦爆38機、そして九七式艦攻52機計126機が出撃。イギリス軍戦闘機19機を撃墜し、日本軍の損失はたった1機であった。その部隊はコロンボの飛行場や船舶を攻撃した。
イギリス海軍の重巡2隻を日本の索敵機が発見した。源田航空参謀が攻撃すべしと進言したため、コロンボ再攻撃用に陸上攻撃兵装をした攻撃隊を艦船攻撃兵装転換するよう命令した。
「第2兵装へ!」
兵装転換が容易な九九式艦爆53機を出撃させ、「最上」の搭載する水上偵察機に
「サラニソノ先ヲ索敵セヨ」
と命令した。敵が逃げようとしている方向に別の艦隊がいると考えたのだ。
日本軍の九九式艦爆53機は敵を発見した。
「敵艦見ユ」
「1航艦ハ1番艦ヲヤレ」
「2航艦は2番艦ヲヤレ」
イギリス軍の重巡に正確な爆撃をした。
「1番艦停止、大傾斜」
「2番艦大火災」
「1番艦沈没」
「2番艦沈没。」
その命中率はなんと88パーセントだった。

「此方『利根』2号機、敵艦見ユ戦艦4〜5隻、空母ソノ他有リ」
ついに「利根」の零式水上偵察機がイギリス海軍主力艦隊を発見した。

「直チニ発進、コレヲ撃滅セヨ。」
日本軍機動部隊から零戦60機、九九艦爆70機、九七艦攻93機が発進した。
「敵艦隊発見。」
イギリス戦艦「ウォースパイト」を発見し次の瞬間2隻のイギリス空母が視界に入った。
「突入!」
江草隆繁少佐に率いられた急降下爆撃機が次々に「フォーミダブル」に爆弾を投下した。
ズドゴゴゴゴゴォ
物凄い爆煙が上がり「フォーミダブル」は炎上した。

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