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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 19

11月3日、ラバウル航空隊はガダルカナル基地を空襲した。戦力は零戦20機、九六式陸攻36機であった。これにより敵機19機を地上撃破したが、九六式陸攻7機を失った。11月10日、ポートモレスビーを攻撃した戦艦を中心とする艦隊がラバウルに寄港した。
11月16日、インドのデリーにインド独立を目指す日(日本)印(インド)泰(タイ)連合軍が攻撃をかけ、イギリス軍を追い出した。これにより「援蒋ルート」はほぼ完全に遮断された。
一方、アメリカ軍はB17爆撃機を使ってタウンズヴィルからラバウルを攻撃した。これに対し零戦では落とせず、日本軍は航空戦力を消耗していく危険があった。
日本軍はタウンズヴィル基地の攻撃を計画した。ポートモレスビーから航空隊を飛ばし、飛行場を破壊するのだ。
11月29日零戦33機、九六式陸攻29機が大急ぎで整備したポートモレスビーから飛び立ち、タウンズヴィル飛行場に向かった。
「おおっ!!」
眼下には数え切れないアメリカ軍機があった。
攻撃隊は大きい飛行機のみを攻撃した。
ドカン!ドカーン!!
スズーン ズゥム!!
しかし、アメリカ軍も黙ってはおらずすぐさま迎撃戦闘機が舞い上がってきた。零戦は16機を撃墜したが3機が自爆した。また、九六式陸攻の9機を失い、4機が被弾した。
戦果は四発大型爆撃機23機撃破、その他6機撃破。撃墜9機であった。
ラエ基地の一式陸攻80機もタウンズヴィルを空襲した。しかし零戦の護衛がないため29機を失った。戦果は四発重爆14機を地上撃破戦闘機2機撃墜であった。
その薄暮、ポートモレスビーから零式水偵22機、二式複座戦闘機(零戦のフロートつき。)13機、零式水上観測機4機が発進した。飛行場が完成していないため水上機での攻撃を行うことにしたのだ。
この攻撃隊はタウンズヴィルの飛行場で四発重爆24機を破壊、その他12機を地上撃破し、19機を撃墜した。損害は零式水偵1機、二式複戦4機であった。
「いかんな・・・・・・」
この作戦を指揮するためラバウルに来ていた大西大西瀧治郎中将は呟いた。海軍航空機の消耗が激しいのだ。しかし、現在艦載機は機動部隊への供給で手一杯の状態にあり、こちらにそれほど多くは回せない。
「この状況を何とかするには・・・・・・この手しかない!」
大西中将は陸軍機を何とか回してもらえるよう各方面に手を回すことを決めた。

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