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戦艦空母艦隊
その他リレー小説 - 戦争

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戦艦空母艦隊 163

主力戦艦と言っても現状では一隻を漸く運用出来るレベル、とても日本や欧米各国の様な艦隊運用は無理だ。主力駆逐艦も米国のギアリング級を義亜凛具級として運用開始、輸送艦もリバティーシップ……ただし潜水艦や小型補助艦艇は日本由来である。
「海軍の方は親日派で固められたと言う事か?」
「そうですね、米国からの導入に不満はあるようですが……仕方ないでしょう」
冷え切っているのだ、最低限の事は協力関係を維持しているが……。
高麗海軍の多くが旧日本帝国海軍で基礎を学んでいる……米海軍の船では使い勝手が違う訳でまだ旧式である世宗大王が扱い慣れていると言う。
「確か旧船名が八雲だったな」
「1900年にドイツから来た戦艦です」
その頃の高麗国は二人も知っている通りに醜態だらけでありロシアによる統治は免れただけでもマシである。祖独立後も朝鮮国になったと思えば"日本に統治された朝鮮を国名に使うとは不届きだ”という理由で高麗国になった……最もこれでも不満がある者が多いがそこまでして歴史に名を残したいのだろうか?
「ドックはどうなった?」
「アメリカの技術指導と同時にしてます、工期は倍近くかかりますよ」
「やはり教育か?」
「教育に関しても極端な思想を持つ教員も居ますので……追々追い出します」
彼の言葉に暫定であるが初代高麗国大統領は思う、戦争が終る頃になって漸く一艦隊分しか出来ない事になりそうだ。


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