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気まぐれな師匠とその弟子
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気まぐれな師匠とその弟子 4

『今から向かうってときに何してくれてるんですか!死にに行くようなものじゃないですか!!』
「まぁ・・・大丈夫だろう。」
ジンはさらりと会話を流した。シュリアは落ち込みながら町を目指した。
しばらく歩くと谷に着いた。
「ん〜こんな所に谷があるなんてな。」
『この谷を越えた方が早く町に着けるんじゃないですか?』
「前は長い街道から行ったからな・・谷を越えた方がいいかもしれんな。」
ジンは近くあった看板を見た。
「シルフィーバレー・・・どこかで聞いたような・・進んでみるか。」
谷を越える事に決めた。かなりの風が吹き乱れ油断すると谷底に落ちてしまいそうになりながら進んで行った。
『風強い〜。これがこの谷の普通なのですかね?』
ジンは考えながら先に進んでいた。
(この谷どこかで・・・ん〜思い出せない。)

考えながら登り下りしていると魔物の叫び声が聞こえた。
ジンとシュリアは岩影に隠れ様子を伺うと人と鳥組み合わせてた魔物ハーピーが4体、一人は血を流し倒れている男と上半身は軽い鎧だが脚の鎧は恐ろしく鋭いブレードが左右外側に付いている。ハーピーが鋭い爪で襲いかかると軽く飛んで交わすと身体をひねりハーピーの首もとにブレードを引っかけて切り裂いた。ハーピーはうめいて倒れた。
「ほう〜、軽やかな動きだな。」
空中で身動き取れないとにらみハーピーが襲いかかるがまるで地面でダンスをしてるかの様に回転してそのハーピーを頭からブレードを落とし真っ二つにした。
『師匠…あれ人間技とは思えない位スゴォい。』
他のハーピーは恐れ飛び去って行った。
辺りを見渡し敵がいないと確認して倒れている男の両目を閉じさせて拝んだ。
「アフターケアもバッチリか♪ここにいる半人前とは月とすっぽうぉあが!!」
シュリアの渾身(笑)のフックがジンの腹部にヒットした。
『やる気の「や」の字もない気まぐれ師匠はおだまり!!』
さすがに声の方に反応して応えた。
「そこにいる奴…出てこい。」
腰を据えて臨戦態勢を取るが慌ててシュリアが言った。

『ちょ、ちょっと待って!!私達は道を行く旅人です。たまたま見かけただけなので〜』
「たまたまだと!ここは風の精霊シルフの住み処。本来なら風の印がない限り入る事の許されない谷…入ってこれるとしたら」
宙に飛びシュリアの方に襲いかかった。
「魔物だ!」
シュリア間一髪で避けた。
『きゃ!!何すんのよ!』シュリアはイビルプラントで相手の脚を絡ませた。
「魔法か。甘い!!」その場回転して木々を切り裂いた。


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